メニュー
  • ホーム
  • 図鑑
  • タグ一覧
  • 参考文献
  • 用語辞典
  • クイズ
  • インタビュー
世界のいきものを動画でチェック!YouTube
いきもの.com
  • ホーム
  • 図鑑
  • タグ一覧
  • 参考文献
  • 用語辞典
  • クイズ
  • インタビュー

ヌビアアイベックス

2026 5/13
ウシ科
2026年5月13日
岩場に立つ湾曲角のヌビアアイベックス
©2016 Eduard Marmet : clipped from the original
目次

ヌビアアイベックスの基本情報

英名:Nubian Ibex
学名:Capra nubiana
分類:鯨偶蹄目 ウシ科 ヤギ属
生息地:エジプト、イスラエル、ヨルダン、オマーン、サウジアラビア、スーダン、イエメン
保全状況:VU〈絶滅危惧Ⅱ類〉

赤砂崖を登る人と遠景のヌビアアイベックス
Photo credit: Amir Yalon

ヌビアとアラビアのアイベックス

急峻な崖や山地に生息するアイベックスと呼ばれるヤギの仲間は、ヨーロッパやアジア、アフリカに広く分布していますが、アフリカ北東部とアラビア半島に生息するのがヌビアアイベックスです。

ヌビアとは金や鉄などの鉱物資源が豊富な、エジプト南部からスーダン北部にかけての地域の名称で、彼らの分布域の一部を表しています。

あわせて読みたい
アルプスアイベックス アルプスアイベックスの基本情報 英名:Alpine Ibex学名:Capra ibex分類:鯨偶蹄目 ウシ科 ヤギ属生息地:フランス、イタリア保全状況:LC〈軽度懸念〉 Photo credit: ...
あわせて読みたい
ワリアアイベックス ワリアアイベックスの基本情報 英名:Walia Ibex学名:Capra walie分類:鯨偶蹄目 ウシ科 ヤギ属生息地:エチオピア保全状況:VU〈絶滅危惧Ⅱ類〉 Photo credit: Lip Kee...

ヌビアアイベックスはオスが大きくても70㎏程度で、アイベックスの中でも小型ですが、アイベックスのアイデンティティである角はやはり立派で、オスの角は他のアイベックスに引けを取らない大きさです。

ウシ科の角は洞角(どうかく)、英語ではホーンと呼ばれ、頭骨から生えた突起を角質化した皮膚の鞘が覆うのが特徴ですが、一生伸び続けるヌビアアイベックスの角は、最大1.2mにもなります。

オスの角は、5歳まで毎年10~20㎝伸びますが、5歳以降は年間2~4㎝の成長に落ち着きます。

角は雌雄ともに生えますが、オスの角のみ大きいことから予想できるように、角は主にメスをめぐる闘争に用いられます。

不安定な足場で繰り広げられる戦いは命がけ。

転落して命を落とすこともあるほど危険です。


そんなヌビアアイベックスは、アイベックスの中でも特に暑くて乾燥した地域に生息します。

時に40℃を超える暑さを避けるため日中の行動は避け、朝に採餌、夜は休息や反芻をして過ごします。

また、乾燥地域に住んではいても乾燥にめっぽう強いわけではなく、水は必須であれば毎日飲みます。


過酷な環境にあるヌビアアイベックスですが、人間という脅威がさらに追い打ちをかけています。

ヌビアアイベックスは角や肉を目的として狩猟されてきた歴史があり、それにより個体数を減らしています。

現在、ほとんどの国で狩猟は禁止されていますが、密猟が行われており、彼らの大きな脅威となっています。

イスラエルを除く生息国では減少傾向にあり、全体の成熟個体数は5,000頭未満と推測されています。

彼らの分布域は、人間の文明が隆盛した地として注目されますが、ヌビアアイベックスにもぜひ注目してほしいものです。

岩壁に立つ角を持つヌビアアイベックス雌
Photo credit: Cataloging Nature’s photostream

ヌビアアイベックスの生態

生息地

標高3,000mまでの、急峻な崖や丘がある岩山に生息します。

エリトリアやエチオピアでの生存は不明です。

シリアでは絶滅していますが、再導入により現在も生息しています。

形態

体長は105~125㎝、肩高は65~75㎝、体重はオスが50~75㎏、メスが25~33㎏、尾長は15~20㎝で、オスの方が倍以上大きくなります。

オスの角は最大120㎝ですが、メスの角は35㎝程度です。

岩場で歩く大曲角の雄ヌビアアイベックスの側面
Photo credit: Greg Schechter

食性

山を下りて採食する彼らは、葉や蕾、花、低木、草などを食べます。

捕食者にはヒョウやオオカミ、シマハイエナ、アカギツネ、キンイロジャッカル、猛禽類などがいます。

あわせて読みたい
ヒョウ https://youtu.be/Q76K40_oWFU ヒョウの基本情報 英名:Leopard学名:Panthera pardus分類:ネコ科 ヒョウ属生息地:アフガニスタン、アンゴラ、アルメニア、アゼルバイ...
あわせて読みたい
オオカミ オオカミの基本情報 英名:Grey Wolf学名:Canis lupus分類:食肉目 イヌ科 イヌ属生息地:アフガニスタン、アルバニア、アルメニア、オーストリア、アゼルバイジャン、...
あわせて読みたい
シマハイエナ シマハイエナの基本情報 英名:Striped Hyaena学名:Hyaena hyaena分類:ハイエナ科シマハイエナ属生息地:アフガニスタン、アルジェリア、アルメニア、アゼルバイジャ...
あわせて読みたい
アカギツネ アカギツネの基本情報 英名:Red Fox学名:Vulpes vulpes分類:食肉目 イヌ科 キツネ属生息地:アフガニスタン、アルバニア、アルジェリア、アンドラ、アルメニア、オー...
あわせて読みたい
キンイロジャッカル キンイロジャッカルの基本情報 英名:Golden Jackal学名:Canis aureus分類:イヌ科 イヌ属生息地:アフガニスタン、アルバニア、アルメニア、オーストリア、アゼルバイ...

行動・社会

雌雄別で暮らす彼らは、最大20頭からなる群れを作ります。

成熟したオスは単独で生活しますが、若いオスは若いオスだけの序列がある群れを作ることもあります。

子供は性成熟に達する2~3歳までは生まれた群れで暮らします。

繁殖期になると雌雄の群れは合流し、少数の強いオスだけがメスと交尾します。

繁殖期の間、オスはあまり食べたり飲んだりせず、メスの獲得に集中します。

繁殖

繁殖期は10~12月です。

メスの妊娠期間は150~165日で、一度の出産で通常一頭、稀に双子が生まれます。

赤ちゃんは2~3歳で離乳し、メスは2歳ごろ、オスは3歳以降に性成熟に達します。

寿命は飼育下で17年の記録があります。

岩斜面を歩くヌビアアイベックス親と仔3頭
Photo credit: Paul Asman and Jill

人間とヌビアアイベックス

絶滅リスク・保全

ヌビアアイベックスの個体数は減少傾向にあり、IUCNのレッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。

密猟の他、家畜との直接的な競合、家畜の採食などによる生息環境の悪化、生息地の分断とそれによる遺伝的多様性の低下などが挙げられます。

このような危機的状況を受け、狩猟禁止などの法的保護含む保全活動が行われています。

ヨルダンでは飼育下繁殖プログラムが20世紀末から実施されており、一部の野生復帰が実現しています。

また、100年以上前に絶滅しているレバノンでは、再導入が実施されている最中です。

 Nubian Ibex | The IUCN Red List of Threatened Species

動物園

ヌビアアイベックス含め、アイベックスという名を持つ種を日本で見ることはできません。

岩陰に伏す角を持つ若いヌビアアイベックス
Photo credit: Zachi Evenor
ウシ科
ヤギ属 ヤギ亜科 ウシ科 鯨偶蹄目 絶滅危惧Ⅱ類 アジア アフリカ イエメン イスラエル エジプト オマーン サウジアラビア シリア スーダン ヨルダン
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
カテゴリー
  • 被甲目
    • アルマジロ科
  • 鱗甲目
    • センザンコウ科
  • 管歯目
    • ツチブタ科
  • 有毛目
    • ナマケモノ亜目
      • フタユビナマケモノ科
      • ミユビナマケモノ科
    • アリクイ亜目
      • アリクイ科
      • ヒメアリクイ科
  • イワダヌキ目
    • ハイラックス科
  • 兎形目
    • ウサギ科
    • ナキウサギ科
  • 奇蹄目
    • バク科
    • ウマ科
    • サイ科
  • 長鼻目
    • ゾウ科
  • 海牛目
    • ジュゴン科
    • マナティー科
  • 鯨偶蹄目
    • ペッカリー科
    • イノシシ科
    • シカ科
    • プロングホーン科
    • ウシ科
    • カバ科
    • ラクダ科
    • ヒゲクジラ亜目
      • セミクジラ科
      • コククジラ科
      • ナガスクジラ科
    • ハクジラ亜目
      • アマゾンカワイルカ科
      • イッカク科
      • ネズミイルカ科
      • マッコウクジラ科
      • マイルカ科
    • キリン科
  • フクロネコ形目
    • フクロネコ科
  • 双前歯目
    • カンガルー型亜目
      • カンガルー科
    • ウォンバット型亜目
      • コアラ科
      • ウォンバット科
  • 齧歯目
    • ネズミ形亜目
      • トビネズミ科
      • メクラネズミ科
    • リス形亜目
      • ヤマネ科
      • リス科
    • ヤマアラシ形亜目
      • ヤマアラシ顎下目
        • ヌートリア科
        • デバネズミ科
    • ビーバー形亜目
      • ポケットマウス科
      • ホリネズミ科
      • ビーバー科
  • 単孔目
    • ハリモグラ科
    • カモノハシ科
  • 食肉目
    • ネコ型亜目
      • ネコ科
      • ジャコウネコ科
      • ハイエナ科
      • マングース科
      • マダガスカルマングース科
    • イヌ型亜目
      • アシカ科
      • セイウチ科
      • アザラシ科
      • イタチ科
      • クマ科
      • スカンク科
      • イヌ科
      • アライグマ科
      • レッサーパンダ科
  • 霊長目
    • 曲鼻亜目
      • キツネザル下目
        • アイアイ上科
          • アイアイ科
        • キツネザル上科
          • イタチキツネザル科
          • インドリ科
          • キツネザル科
          • コビトキツネザル科
      • ロリス下目
        • ロリス上科
          • ガラゴ科
          • ロリス科
    • 直鼻亜目
      • メガネザル下目
        • メガネザル上科
          • メガネザル科
      • 真猿下目
        • 広鼻小目
          • オマキザル上科
            • オマキザル科
            • クモザル科
          • サキ上科
            • サキ科
        • 狭鼻小目
          • オナガザル上科
            • オナガザル科
          • ヒト上科
            • ヒト科
            • テナガザル科
  • 参考書籍
  • 用語
  • インタビュー
生き物.comについて
  • Home
  • 図鑑
  • いきもの.comについて
  • お問い合わせ
  1. ホーム
  2. 鯨偶蹄目
  3. ウシ科
  4. ヌビアアイベックス
目次