用語辞典
IUCN(International Union for Conservation of Nature)
国際自然保護連合。世界最大の自然保護組織。
1200もの組織が会員となっている。
【IUCN日本委員会】
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αオス(あるふぁおす、α male)
ボス猿。最も順位の高いオス。群れを率いる。
アロマザリング(allomothering)
母親以外の群れの個体が、子どもの世話をすること。
ヴァーティカル・クリンギング・アンド・リーピング(vertical clinging and leaping)
マーモセットやシファカなどに見られる、木に垂直にしがみつき、ジャンプして木々を渡るような移動方法のこと。
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くし歯(tooth comb)
下顎に生えた櫛状の歯。
採食の際にはあまり役に立たないと言われており、毛づくろいに使われる。
キツネザルのなかまに生えている。
原猿
曲鼻亜目に分類されるサル。
アダピス類が祖先であると言われている。
メガネザルを原猿に含めるかについては議論がある。
グルーミング(glooming)
毛づくろいのこと。
毛づくろいをすることで互いのきずなを深める。
子殺し(infanticide)
主として大人が血縁関係のない子供を殺すこと。
ゴリラやハヌマンラングールなど多くの霊長類に見られる。
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混群(sympatry)
あたかも一つの群れのような異種の群れの集まり。
【参考:霊長類の混群における種間関係】
臭腺(scent gland)
臭いのある液を分泌する部分。
ここから出る分泌物を枝に塗り付け、なわばりをアピールする。
スローロリスは臭腺から毒性の分泌物を出す。
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尻だこ
尻にできたたこ。
皮膚が固くなっており、これにより硬い岩場に座れたり、安定感がましたりする。
新世界ザル
アメリカ大陸に生息するサルのこと。
新しく発見されたということで新世界という。
一般的に新世界は南北アメリカ大陸の他、オセアニアも含まれるが、オセアニアにサルは生息しない。
真猿
直鼻亜目真猿下目に分類されるサル。オモミス類を祖先に持つとされる。
タペータム(tapetum)
輝板(きばん)ともいう。
目の奥にあり、これが鏡のように光を反射し、増幅させることで、暗闇の中でも動くことができる。
闇夜に光る眼はこのタペータムによるもの。
夜行性の霊長類の中でも曲鼻亜目のサルだけが持つ。
サル以外にも、深海魚や猫などが持つ。
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単雄単雌
1匹のオトナオス、1匹のオトナメスの意。
単雄単雌の群れはペア型の群れとも言われる。
単雄複雌
1頭のオトナオス、複数のオトナメスの意。
ナックルウォーク(knuckle walk)
指の第一関節から第二関節の間の中節という部分の、手の甲側を地面につける歩行方法。
大型類人猿に見られる。
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複雄複雌
複数のオトナオス、複数のオトナオスの意
ブラキエーション(brachiation)
腕渡り。
人間がうんていで遊ぶ時のように、体を揺らしながら腕で交互に枝から枝を渡る移動方法。
テナガザルによくみられる。
【参照:テナガザルのブラキエーション】
![](https://ikimonopedia.com/wp-content/uploads/2019/11/d0b3a1e9f07dead12741725e3cee2e28-300x169.png)
ブリッジング行動
宥和行動の一つとされる。複数のオトナ個体が子どもを持ち上げる行為。
プレゼンティング
優位の個体に対してお尻を突き出し、自らの劣位を示す行動。
優位の個体はマウンティングなどで応える。
拇指対向性(ぼしたいこうせい)
親指とほかの指が向き合っていること。
霊長類は拇指対向性のある手足を持つ。
ヒトの脚にはない。
ほお袋(cheek pouch)
ヒヒ族のサルは、ハムスターのように、頬にえさを一時的にためておくことができる。
【参考:ボンネットモンキー】
マウンティング
四つん這いの相手に対し、後ろから乗っかり、自らの優位を示す行動。
後背位のような姿勢になる。
リップスマッキング(lip smacking)
口をパクパクさせ、相手に敵意がないことや愛情を表現すること。
重要なコミュニケーション方法の一つ。
レッドリスト(red list)
主にIUCN(国際自然保護連合)のものを指す。
様々なデータ(個体数や生息域など)から9万種の生物の絶滅リスクを導き出している。
分類
絶滅種 | ● 絶滅(EX:Extinct) ● 野生絶滅(EW:Extinct in the Wild) |
絶滅危惧種 | ● 絶滅危惧ⅠA類(CR:Critically Endangered) ● 絶滅危惧ⅠB類(EN:Endangered) ● 絶滅危惧Ⅱ類(VU:Vulnerable) |
低リスク種 | ● 準絶滅危惧(NT:Near Threatened) ● 軽度懸念(LC:Least Concerned) |
その他 | ● 情報不足(DD:Data Deficient) ● 未評価(NE:Not Evaluated) |
![](https://nrl.iucnredlist.org/assets/home/oryx_dammah-9de461643138316edf8f20f66234b7ff69527a6778f874beb60004a448f8b1db.jpg)
【参考:IUCNレッドリストとは】
https://www.wwf.or.jp/activities/data/20180615_wildlife03.pdf