メニュー
  • ホーム
  • 図鑑
  • タグ一覧
  • 参考文献
  • 用語辞典
  • クイズ
  • インタビュー
世界のいきものを動画でチェック!YouTube
いきもの.com
  • ホーム
  • 図鑑
  • タグ一覧
  • 参考文献
  • 用語辞典
  • クイズ
  • インタビュー

ヨーロッパヤマネ

2026 4/26
ヤマネ科
2026年4月26日
ヨーロッパヤマネ
©2019 Frank Vassen : clipped from the original
目次

ヨーロッパヤマネの基本情報

英名:Hazel Dormouse
学名:Muscardinus avellanarius
分類:齧歯目 リス型亜目 ヤマネ科 ヨーロッパヤマネ属
生息地:アルバニア、オーストリア、ベラルーシ、ベルギー、ボスニアヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、チェコ、デンマーク、エストニア、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、イタリア、ラトビア、リトアニア、モルドバ、モンテネグロ、オランダ、北マケドニア、ポーランド、ルーマニア、ロシア、セルビア、スロバキア、スロベニア、スウェーデン、スイス、トルコ、ウクライナ、イギリス
保全状況:LC〈軽度懸念〉

ヨーロッパヤマネ
Photo credit: Ettore Balocchi

参考文献

リスの生態学 / 田村典子 【本】
created by Rinker
¥4,180 (2026/05/01 08:57:23時点 楽天市場調べ-詳細)
  • Amazon
  • 楽天市場
  • Yahooショッピング

ヨーロッパのヤマネ

日本にも(ニホン)ヤマネが生息するヤマネ科は、アフリカとユーラシアに分布しており、約30種が知られています。

齧歯目の中ではリスに近いヤマネ科の起源はヨーロッパにあります。

5,500万~5,000万年前、ヤマネ科はリス科から分岐したとされています。

始新世(約5,600万~約3,400万年前)に誕生したヤマネ科は、続く漸新世(約3,400万~約2,300万年前)を生きのび、中新世(約2,300万年前~約530万年前)に入るとさらに分岐を加速させ、特にヨーロッパでは100種ものヤマネがこの時代を生きていました。

しかし、中新世も後期になると、ネズミ科のヨーロッパへの侵入や気候変動などの影響で、数々のヤマネ科の種が絶滅します。

それすら生きのびたヤマネが今を生きるヤマネの祖先となっています。

現生のヤマネは、このような1,000万年以上の歴史を持つ、どれも古い系統なのです。

あわせて読みたい
ヤマネ ヤマネの基本情報 英名:Japanese Dormouse学名:Glirulus japonicus分類:齧歯目 リス型亜目 ヤマネ科 ヤマネ属生息地:日本保全状況:LC〈軽度懸念〉 Photo credit: Y...

さて、そんな中、約2,000万年前に誕生したとされるヨーロッパヤマネ属の現生種が、ヨーロッパヤマネです。

ヨーロッパヤマネは、その名の通りヨーロッパに広く分布しますが、イベリア半島には不在です。

彼らの学名”Muscardinus avellanarius”は、「ハシバミの森にすむ小さなネズミ」を意味します。

ハシバミとは英語で”hazel”、ヘーゼルナッツのヘーゼルです。

英名にもこの名が見られるように、彼らはハシバミが生える森で暮らし、ハシバミがつける実であるヘーゼルナッツが大好きです。


再び英名に注目しましょう。

“dormouse”とは「ヤマネ」を指しますが、この言葉はもともと「眠るネズミ」を意味します。

動物であれば眠らないものはいませんが、わざわざこのような名前が付けられたということは、彼らは相当眠るということ。

実際、ヤマネは冬眠をすることで、他の動物よりも断然多く眠っています。


ヨーロッパヤマネの冬眠は10月ごろから翌年の4月~5月まで続きます。

彼らは地上のくぼみや落葉の下などに直径9㎝程度の球形の巣を作り、そこで冬眠します。

巣はスギなどの樹皮や枯れ葉、草でできていて湿っています。

ヨーロッパヤマネの活動時の体温は34~36℃ですが、冬眠中にはそれが環境の温度と連動し、最低0℃近くまで落ちます。

そのため、温度変化が少ないところが冬眠の場所として好まれます。

特に積雪は巣の内部を0℃に保つため重要な要素です。


こうした長期間の冬眠に加え、夜行性であることも彼らが「眠るネズミ」と呼ばれる理由かもしれません。

日中、彼らは冬眠の巣とは異なり、樹上2m程度のところに作った巣で眠ります。

日中活動する人間の目には、彼らは四六時中眠る動物に映ることでしょう。

ルイス・キャロルの児童小説『不思議の国のアリス』では、狂ったお茶会に眠ってばかりのヤマネが登場します。

ルイス・キャロルもきっと、眠ったヤマネしか見たことがなかったのでしょう。

ヨーロッパヤマネ
Photo credit: Cristina Sanvito

ヨーロッパヤマネの生態

生息地

標高1,920mまでの、下生えが豊富な低木林や若い林、落葉樹林、混交林などに生息します。

イタリアのシチリア島やイギリスのワイト島、ギリシャのケルキラ島などの島嶼にも分布します。

形態

体長は6.5~9.1㎝、体重は15~30g、尾長は5.7~8.6㎝で、尾には房毛が生えています。

ネズミ科では臼歯が片側に3本ずつですが、ヤマネ科では片側に4本ずつ生えます。

ヨーロッパヤマネ
Photo credit: Frank Vassen

食性

果実や種子、芽、花粉、蜜、昆虫、鳥の卵などを食べます。

噛む力が比較的弱いので、クルミなどの硬いものは食べられません。

リスに見られる貯食行動は見られません。

捕食者にはフクロウなどの猛禽類やアカギツネが知られています。

あわせて読みたい
アカギツネ アカギツネの基本情報 英名:Red Fox学名:Vulpes vulpes分類:食肉目 イヌ科 キツネ属生息地:アフガニスタン、アルバニア、アルジェリア、アンドラ、アルメニア、オー...

行動・社会

単独性で、オスは特に繁殖期、なわばり性が強くなります。

行動圏はオスが1ha、メスが0.8haほどで、特にメスの行動圏は他のメスのそれと重複しません。

6.5~52.1kHzの音声を6種類出すことが知られており、うち5種は超音波です。

特に幼獣は超音波で盛んに鳴きます。

暖かいところでは冬眠せず年中繁殖が見られる場合もあります。

メスは複数のオスと交尾します。

また、出産後5~12日で交尾するメスもいます。

繁殖

冬眠明けの5月ごろから9月に繁殖が行われます。

メスは年に最大2回出産可能です。

妊娠期間は22~28日で、一度に通常3~4匹、最大7匹の赤ちゃんが繁殖巣に生まれます。

繁殖巣はトウヒなどの樹上に作られ、長さ10㎝程度になります。

生後18~20日で赤ちゃんは目を開き、その後離乳、生後5週ごろ独立していき、翌年から繁殖を始めます。

寿命は野生で約3年、飼育下では最大6年です。

ヨーロッパヤマネ
Photo credit: gbohne

人間とヨーロッパヤマネ

絶滅リスク・保全

広い分布域を持つヨーロッパヤマネは、現在のところ絶滅はあまり心配されていません。

IUCNのレッドリストでは軽度懸念の評価です。

ただ、イギリスやオランダ、スウェーデン、ドイツ、デンマークなど分布域の北部では、都市化や農地化による生息地の破壊、分断などにより減少傾向にあるとされています。

特にイギリスでは21世紀になってから、個体数が3分の2以上減少したと推測されています。

 Muscardinus avellanarius | The IUCN Red List of Threatened Species

動物園

日本でヨーロッパヤマネを見ることはできませんが、日本固有種のヤマネは日本の野生やいくつかの動物園で見ることができます。

ヨーロッパヤマネ
Photo credit: xulescu_g
ヤマネ科
ヨーロッパヤマネ属 ヤマネ科 リス型亜目 齧歯目 軽度懸念 ヨーロッパ アルバニア イギリス イタリア ウクライナ エストニア オーストリア オランダ 北マケドニア ギリシャ クロアチア スイス スウェーデン スロバキア スロベニア セルビア チェコ デンマーク ドイツ トルコ ハンガリー フランス ブルガリア ベラルーシ ベルギー ボスニアヘルツェゴビナ ポーランド モルドバ モンテネグロ ラトビア リトアニア ルーマニア ロシア
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
カテゴリー
  • 被甲目
    • アルマジロ科
  • 鱗甲目
    • センザンコウ科
  • 管歯目
    • ツチブタ科
  • 有毛目
    • ナマケモノ亜目
      • フタユビナマケモノ科
      • ミユビナマケモノ科
    • アリクイ亜目
      • アリクイ科
      • ヒメアリクイ科
  • イワダヌキ目
    • ハイラックス科
  • 兎形目
    • ウサギ科
    • ナキウサギ科
  • 奇蹄目
    • バク科
    • ウマ科
    • サイ科
  • 長鼻目
    • ゾウ科
  • 海牛目
    • ジュゴン科
    • マナティー科
  • 鯨偶蹄目
    • ペッカリー科
    • イノシシ科
    • シカ科
    • プロングホーン科
    • ウシ科
    • カバ科
    • ラクダ科
    • ヒゲクジラ亜目
      • セミクジラ科
      • コククジラ科
      • ナガスクジラ科
    • ハクジラ亜目
      • アマゾンカワイルカ科
      • イッカク科
      • ネズミイルカ科
      • マッコウクジラ科
      • マイルカ科
    • キリン科
  • フクロネコ形目
    • フクロネコ科
  • 双前歯目
    • カンガルー型亜目
      • カンガルー科
    • ウォンバット型亜目
      • コアラ科
      • ウォンバット科
  • 齧歯目
    • リス形亜目
      • ヤマネ科
      • リス科
    • ヤマアラシ形亜目
      • ヤマアラシ顎下目
        • ヌートリア科
        • デバネズミ科
    • ビーバー形亜目
      • ビーバー科
  • 単孔目
    • ハリモグラ科
    • カモノハシ科
  • 食肉目
    • ネコ型亜目
      • ネコ科
      • ジャコウネコ科
      • ハイエナ科
      • マングース科
      • マダガスカルマングース科
    • イヌ型亜目
      • アシカ科
      • セイウチ科
      • アザラシ科
      • イタチ科
      • クマ科
      • スカンク科
      • イヌ科
      • アライグマ科
      • レッサーパンダ科
  • 霊長目
    • 曲鼻亜目
      • キツネザル下目
        • アイアイ上科
          • アイアイ科
        • キツネザル上科
          • イタチキツネザル科
          • インドリ科
          • キツネザル科
          • コビトキツネザル科
      • ロリス下目
        • ロリス上科
          • ガラゴ科
          • ロリス科
    • 直鼻亜目
      • メガネザル下目
        • メガネザル上科
          • メガネザル科
      • 真猿下目
        • 広鼻小目
          • オマキザル上科
            • オマキザル科
            • クモザル科
          • サキ上科
            • サキ科
        • 狭鼻小目
          • オナガザル上科
            • オナガザル科
          • ヒト上科
            • ヒト科
            • テナガザル科
  • 参考書籍
  • 用語
  • インタビュー
生き物.comについて
  • Home
  • 図鑑
  • いきもの.comについて
  • お問い合わせ
  1. ホーム
  2. 齧歯目
  3. リス形亜目
  4. ヤマネ科
  5. ヨーロッパヤマネ
目次