メニュー
  • ホーム
  • 図鑑
  • タグ一覧
  • 参考文献
  • 用語辞典
  • クイズ
  • インタビュー
世界のいきものを動画でチェック!YouTube
いきもの.com
  • ホーム
  • 図鑑
  • タグ一覧
  • 参考文献
  • 用語辞典
  • クイズ
  • インタビュー

マヌルネコ

2026 5/16
ネコ科
2026年5月16日
黄色い目と長毛が特徴のマヌルネコ
©2009 Richard Gillin: clipped from the original
目次

マヌルネコの基本情報

英名:Pallas’s Cat
学名:Otocolobus manul
分類:ネコ科 マヌル属
生息地:アフガニスタン、ブータン、中国、インド、イラン、カザフスタン、キルギス、モンゴル、ネパール、パキスタン、ロシア、トルクメニスタン、タジキスタン、ウズベキスタン
保全状況:LC〈軽度懸念〉

岩壁を見上げ立ち上がるマヌルネコの後ろ姿
Photo credit: Charles Barilleaux

参考文献

世界の美しい野生ネコ [ フィオナ・サンクイスト ]
created by Rinker
¥3,080 (2026/05/15 20:04:19時点 楽天市場調べ-詳細)
  • Amazon
  • 楽天市場
  • Yahooショッピング

鈍足の小さいヤマネコ

マヌルネコのマヌルとは、モンゴル語で「小さいヤマネコ」を意味します。

その名の通り小型のネコであるマヌルネコは、マレーヤマネコなどと同様にベンガルヤマネコ系統に分類されることが一般的ですが、その遺伝子はイエネコ系統にも近く、分類学的に独特の位置を占めています。

マヌルヤマネコが属するマヌル属に、彼らだけが分類されていることからも、彼らのユニークさが分かります。

あわせて読みたい
マレーヤマネコ マレーヤマネコの基本情報 英名:Flat-headed Cat学名:Prionailurus planiceps分類:ネコ科 ベンガルヤマネコ属生息地:ブルネイ、インドネシア、マレーシア保全状況:...
あわせて読みたい
スナドリネコ https://youtu.be/4C5mQZy6rgU スナドリネコの基本情報 英名:Fishing Cat学名:Prionailurus viverrinus分類:ネコ科 ベンガルヤマネコ属生息地:バングラデシュ、カン...

ユニークなのは彼らの見た目も同じです。

体色には、灰色から赤みがかった色が見られ、この色はカモフラージュとなっています。

マヌルネコは小さい肉食獣であるため、猛禽類やアカギツネ、ユキヒョウなどより大きな肉食獣から捕食されることが少なくありません。

この体色は、獲物に気付かれないためだけではなく、茂みが少ない環境でこういった大きな肉食獣から身を隠すためにも役立っています。

また、低い位置に付いた耳、平たい額、短い足も、目立たないためのものです。

丈の高い植物がない環境で、このような形態は獲物や捕食者に自分の存在を知らせないために重要な役割を果たしています。

マヌルネコは、危険を感じると身を伏せ、じっとして待ち続けます。

逃げるのではなく、このように待つのは、植物が密生していない環境で生き延びるために有利だからなのでしょう。

そのためか、マヌルネコには足を速くするような淘汰圧が働きませんでした。

実際、マヌルネコの足はネコ科の中でも遅い方です。

捕食者への反応だけでなく狩りも、獲物の巣穴で待ち伏せしたり、目立たないようにゆっくり近づき襲いかかったりするのが普通で、早い足を必要としません。

彼らは、足が遅くても、目立たないようにすることで、厳しい自然界を生き延びてきたのです。

マヌルネコの生態

生息地

マヌルネコは、中央アジアを中心に、ステップや半砂漠など、寒冷で乾燥した地域に生息します。

生息する標高は450~5,000mで、冬に-50℃以下になる環境でも生きていくことができます。

しかし、雪深い場所は苦手で、10㎝以上の積雪があるところではほとんど見られません。

食性

主食は、ナキウサギや齧歯類などの小型哺乳類です。

この他、小型鳥類やノウサギ、トカゲ、昆虫、ベリー類、死肉なども食べます。

捕食者には、猛禽類やアカギツネなどがおり、捕食が最も大きな死因となっています。

形態

体長はオスが54~57㎝、メスが46~53㎝、体重はオスが3.3~5.3㎏、メスが2.5~5㎏、尾長は23~29㎝で、オスの方がやや大きくなります。

マヌルネコは一日中活動しますが、狩りは明け方や夕暮れ時に行われます。

昼間は、洞窟や岩の隙間、マーモットの巣穴などで休息します。

行動

彼らは単独性で、比較的広い行動圏を持ちます。

オスは広くて200㎢近い行動圏を持つことがあり、このためか、個体数密度は例えばモンゴルで4~8頭/100㎢と、低い数字になります。

繁殖

マヌルネコは厳しい環境に住んでいるため、いつでも繁殖できるわけではありません。

交尾は12~3月、出産は3月~5月にかけて行われます。

発情期間は1~2日、妊娠期間は66~75日。

一度に通常3~4頭の赤ちゃんが、体長12㎝、体重300gで産まれてきます。

赤ちゃんは、生後4~5カ月で独立し、生後9~10カ月で性成熟に達します。

寿命は飼育下で約11年です。

灰岩から顔を覗かせるマヌルネコ親子の正面
Photo credit: Charles Barilleaux

人間とマヌルネコ

絶滅リスク・保全

マヌルネコは、複数の脅威に直面しており、そのために個体数を減らしています。

毛皮を目的とした狩猟は1980年まで大きな脅威でした。

現在、狩猟の脅威は逓減していますが、今なおモンゴルなどでは狩猟が行われています。

駆除による獲物の減少も脅威となっています。

ナキウサギを駆除するため、一つの保護区で20億円以上かけられた事例があるほどです。

そんな中、最も大きな脅威となっているのが生息地の減少と分断です。

探鉱やインフラの発達、家畜の増加がこれに拍車をかけています。

モンゴルでは、1991年に2,600万頭だった家畜数が、2018年には6,600万頭にまで増えています。

家畜の増加は、家畜のえさの増加でもあります。

増えた家畜のえさを賄うために、マヌルネコの生息地が耕作地に転換されていることは想像に難くありません。

ただ、マヌルネコの生息に適した環境がなくなるスピードは、かつて思われていたほどは速くなく、彼らの個体数もかつて考えられていたほどには不安定でないことが分かってきています。

そのため、レッドリストにおいて、準絶滅危惧から軽度懸念への格下げが行われました。

現在、マヌルネコの個体数は約58,000頭と推測されています。

 Pallas’s Cat | The IUCN Red List of Threatened Species

動物園

そんなマヌルネコは、日本の動物園でも見ることができます。

マヌルネコの飼育は、子ネコがトキソプラズマ症にかかりやすいことなどから難しいとされていますが、現在、北海道の旭山動物園、東京都の上野動物園、愛知県の東山動植物園、兵庫県の神戸どうぶつ王国などが飼育・展示しています。

小さいヤマネコがどのような暮らしをしているのか、これらの動物園で彼らを観察し、想像を膨らませてみてください。

旭川市 旭山動物園
旭川市 旭山動物園 マヌルネコ
上野動物園
マヌルネコ | 上野動物園 「東京ズーネット」は都立動物園・水族園(上野動物園、多摩動物公園、葛西臨海水族園、井の頭自然文化園、大島公園動物園)の公式サイトです。
東山動植物園
マヌルネコ 名古屋市にある東山動植物園「動物園の仲間たち」ページです。東山動植物園の動物を紹介しています
ネコ科
東山動植物園 食肉目 ネコ型亜目 ネコ科 マヌル属 軽度懸念 アジア 中央アジア 東アジア アフガニスタン イラン インド ウズベキスタン カザフスタン キルギス タジキスタン 中国 トルクメニスタン ネパール パキスタン ブータン モンゴル ロシア 旭山動物園 上野動物園 王子動物園 神戸どうぶつ王国 那須どうぶつ王国
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
カテゴリー
  • 被甲目
    • アルマジロ科
  • 鱗甲目
    • センザンコウ科
  • 管歯目
    • ツチブタ科
  • 有毛目
    • ナマケモノ亜目
      • フタユビナマケモノ科
      • ミユビナマケモノ科
    • アリクイ亜目
      • アリクイ科
      • ヒメアリクイ科
  • イワダヌキ目
    • ハイラックス科
  • 兎形目
    • ウサギ科
    • ナキウサギ科
  • 奇蹄目
    • バク科
    • ウマ科
    • サイ科
  • 長鼻目
    • ゾウ科
  • 海牛目
    • ジュゴン科
    • マナティー科
  • 鯨偶蹄目
    • ペッカリー科
    • イノシシ科
    • シカ科
    • プロングホーン科
    • ウシ科
    • カバ科
    • ラクダ科
    • ヒゲクジラ亜目
      • セミクジラ科
      • コククジラ科
      • ナガスクジラ科
    • ハクジラ亜目
      • アマゾンカワイルカ科
      • イッカク科
      • ネズミイルカ科
      • マッコウクジラ科
      • マイルカ科
    • キリン科
  • フクロネコ形目
    • フクロネコ科
  • 双前歯目
    • カンガルー型亜目
      • カンガルー科
    • ウォンバット型亜目
      • コアラ科
      • ウォンバット科
  • 齧歯目
    • ネズミ形亜目
      • トビネズミ科
      • メクラネズミ科
    • リス形亜目
      • ヤマネ科
      • リス科
    • ヤマアラシ形亜目
      • ヤマアラシ顎下目
        • ヌートリア科
        • デバネズミ科
    • ビーバー形亜目
      • ポケットマウス科
      • ホリネズミ科
      • ビーバー科
  • 単孔目
    • ハリモグラ科
    • カモノハシ科
  • 食肉目
    • ネコ型亜目
      • ネコ科
      • ジャコウネコ科
      • ハイエナ科
      • マングース科
      • マダガスカルマングース科
    • イヌ型亜目
      • アシカ科
      • セイウチ科
      • アザラシ科
      • イタチ科
      • クマ科
      • スカンク科
      • イヌ科
      • アライグマ科
      • レッサーパンダ科
  • 霊長目
    • 曲鼻亜目
      • キツネザル下目
        • アイアイ上科
          • アイアイ科
        • キツネザル上科
          • イタチキツネザル科
          • インドリ科
          • キツネザル科
          • コビトキツネザル科
      • ロリス下目
        • ロリス上科
          • ガラゴ科
          • ロリス科
    • 直鼻亜目
      • メガネザル下目
        • メガネザル上科
          • メガネザル科
      • 真猿下目
        • 広鼻小目
          • オマキザル上科
            • オマキザル科
            • クモザル科
          • サキ上科
            • サキ科
        • 狭鼻小目
          • オナガザル上科
            • オナガザル科
          • ヒト上科
            • ヒト科
            • テナガザル科
  • 参考書籍
  • 用語
  • インタビュー
生き物.comについて
  • Home
  • 図鑑
  • いきもの.comについて
  • お問い合わせ
  1. ホーム
  2. 食肉目
  3. ネコ型亜目
  4. ネコ科
  5. マヌルネコ
目次