メニュー
  • ホーム
  • 図鑑
  • タグ一覧
  • 参考文献
  • 用語辞典
  • クイズ
  • インタビュー
世界のいきものを動画でチェック!YouTube
いきもの.com
  • ホーム
  • 図鑑
  • タグ一覧
  • 参考文献
  • 用語辞典
  • クイズ
  • インタビュー

ハリモグラ

2026 5/13
ハリモグラ科
2026年5月13日
長く硬い棘と細長い鼻のハリモグラ
ハリモグラ
目次

ハリモグラの基本情報

英名:Short-beaked Echidna
学名:Tachyglossus aculeatus
分類:ハリモグラ科 ハリモグラ属
生息地:オーストラリア, パプアニューギニア, インドネシア
保全状況:LC〈軽度懸念〉

砂地で長嘴を下げるハリモグラの側面
Photo credit: John Morton

ハリネズミでもモグラでもなくハリモグラ

危険を察知して丸くなる姿は大きいハリネズミのよう。

目が退化したその顔は、名前にある通りモグラのよう。

しかし、ハリモグラは系統的に彼らとは全く異なる存在です。

ハリモグラは、カモノハシと同様、単孔目に分類される単孔類の一種です。

単孔類は、単孔類以外の現生哺乳類がすべて含まれる真獣類や有袋類の祖先とは2億年近くも前に分岐したと言われています。

そのため、単孔類そしてそれに含まれるハリモグラは他の哺乳類にはない特徴を持っています。

単孔類の特徴と言えば、その名の通り糞尿が通る穴が一つであることです。

この穴は総排出孔と呼ばれます。

この総排出孔の存在は爬虫類などとそっくりな特徴です。

そのために、ギリシャ神話に登場する上半身が美女、下半身がヘビの怪物のEchidna(エキドナ)の名前がハリモグラの英名に使われているのかもしれません。

ところでこの総排出孔、メスの場合、ここをさらに卵が通ります。

そう、胎生ではなく卵生であることも単孔類の大きな特徴です。

当初、総排出孔をもつことから単孔類が卵生であることが疑われましたが、後に彼らが爬虫類や鳥類と異なり哺乳をすることが分かると、哺乳類なのに本当に卵生であるのかという疑問が沸き上がりました。

しかし1884年、発生学者のカルドウェルが、ハリモグラがお腹の袋から卵を落とすのを見つけたことで、単孔類は卵生の哺乳類であるという事実が確認されることとなりました。

人間を困惑させるほどの特徴を持った単孔類・ハリモグラ。ユニークです。

砂地で丸まり棘を立てるハリモグラ
Photo credit: Jean and Fred Hort

カモノハシとの違い

ハリモグラが属する単孔類には、嘴が特徴的なカモノハシがいます。 ここではハリモグラとカモノハシを比較して、特にエサを探す手段に注目してその違いをみてみることにします。

あわせて読みたい
カモノハシ https://youtu.be/6y-lzLGpr9Y https://youtu.be/hfgfIOkWVdc https://youtu.be/CxCmGuRfsgg カモノハシの基本情報 英名:Platypus学名:Ornithorhynchus anatinus分類...

カモノハシは、獲物が発する電気信号をキャッチするエレクトロレセプターが、嘴の上に4万もあり、これにより水中で獲物を探し当てます。

一方、陸上で生活するハリモグラの吻にはこの受容器が100分の1程度と、痕跡的にしか存在しません。

ではハリモグラはどのようにエサを探し出すのかというと、彼らはにおいでエサを見つけます。

実際、ハリモグラは嗅覚がカモノハシよりも優れています。

脳の嗅覚を司る部分である嗅球がカモノハシのものより大きいこともそれを示しているでしょう。

また、カモノハシのオスには、かかとの部分にけづめと呼ばれる、毒を相手に注入する針のようなものがあります。

これは主に繁殖期のオス同士のケンカの時に使われます。

ハリモグラのオスにも同じようなけづめがあるのですが、そこから出る分泌物は毒と言えるほどのものではありません。

この分泌物には揮発性の物質が多く使われており、ハリモグラのオスはこれをメスの誘惑に使っているのではないかと考えられています。

ハリモグラにおいては、エサ探しだけでなくコミュニケーションにおいても、どうやらにおいが重要であるようです。

ちなみにハリモグラはタヌキのようにタメ糞をすることがありますが、これも何らかの情報を他の個体に与えるものであると言われています。

あわせて読みたい
タヌキ https://youtu.be/NLvtZ3Qebhw https://youtu.be/n38Voi04a6U タヌキの基本情報 英名:Raccoon Dog学名:Nyctereutes procyonoides分類:イヌ科 タヌキ属生息地:中国、...

ハリモグラの生態

生息地

ハリモグラは、タスマニア島を含むオーストラリア全土およびニューギニア島(パプアニューギニア、インドネシア)に生息します。

熱帯雨林や乾燥林などで暮らし、農地で見られることもあるようです。

自分で掘った巣穴や、ウサギやウォンバットなど他の動物が掘った巣穴で生活します。

形態

体長は30~40㎝、体重は2~7㎏でオスの方が大きくなります。

背中を覆う特徴的な針は、毛と同じケラチンというタンパク質からできています。

ハリモグラに歯はありませんが、産まれたばかりの赤ちゃんには卵を破るための卵歯と呼ばれる歯が生えています。

ハリモグラは比較的大きく複雑な脳を持っています。

また、体温が約33度と低く、32度のカモノハシと共に、哺乳類ではもっとも低体温の部類に入ります。

代謝率も低いですが、冬眠中に覚醒した時の代謝率は通常10倍近くまで跳ね上がるようです。

食性

ハリモグラの主食はアリとシロアリです。

長い吻、長くてべとべとした舌、穴を掘るための強靭な前足と爪は、この食性によく適しています。

捕食者にはキツネやイエイヌ、ヘビが知られています。

行動

ハリモグラは主に単独性の動物です。

ハリモグラは秋から春にかけて冬眠をします。

体温は10℃くらいまで下がり、断続的に覚醒することもあるようです。

繁殖

ハリモグラは6~8月にかけて交尾をします。

交尾は毎繁殖期に一頭のオスとのみ行われるようです。妊

娠期間は23~27日で、通常1個の卵を産みます。

卵はおなかの袋で温められ、10日ほどで孵化します。

ハリモグラには乳頭がないため、毛穴から染みだす母乳で赤ちゃんは育ちます。

生後50日前後まで袋の中で育てられたのち、巣で育てられます。

生後150~200日まで母乳で育ちます。

大人のサイズになるには3~5年かかります。

寿命は同じサイズの哺乳類から考えると3倍ほど長く、飼育下では50年も生きた例があるようです。

野生下では15年前後と考えられています。

人間とハリモグラ

絶滅リスク・保全

現在ハリモグラには、彼らの生存を危ぶめる大きな脅威はないと考えられています。

パプアニューギニアの一部地域では食料目的の狩猟が地域的な減少に繋がっているようですが、絶滅の懸念は小さく、IUCNのレッドリストでは軽度懸念とされています。

 Short-beaked Echidna | The IUCN Red List of Threatened Species

動物園

同じ単孔類であるカモノハシは日本では見ることが出来ませんが、ハリモグラには日本の動物園でも見ることができます。

日本では、東京都の上野動物園と、愛知県の東山動植物園がハリモグラを飼育・展示しています。

最も原始的な哺乳類である彼らを見に、是非これら動物園に足を運んでみてください。

上野動物園
ハリモグラ | 上野動物園 「東京ズーネット」は都立動物園・水族園(上野動物園、多摩動物公園、葛西臨海水族園、井の頭自然文化園、大島公園動物園)の公式サイトです。
東山動植物園
ハリモグラ 名古屋市にある東山動植物園「動物園の仲間たち」ページです。東山動植物園の動物を紹介しています
ハリモグラ科
東山動植物園 単孔目 ハリモグラ科 ハリモグラ属 軽度懸念 オセアニア インドネシア オーストラリア パプアニューギニア 上野動物園
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
カテゴリー
  • 被甲目
    • アルマジロ科
  • 鱗甲目
    • センザンコウ科
  • 管歯目
    • ツチブタ科
  • 有毛目
    • ナマケモノ亜目
      • フタユビナマケモノ科
      • ミユビナマケモノ科
    • アリクイ亜目
      • アリクイ科
      • ヒメアリクイ科
  • イワダヌキ目
    • ハイラックス科
  • 兎形目
    • ウサギ科
    • ナキウサギ科
  • 奇蹄目
    • バク科
    • ウマ科
    • サイ科
  • 長鼻目
    • ゾウ科
  • 海牛目
    • ジュゴン科
    • マナティー科
  • 鯨偶蹄目
    • ペッカリー科
    • イノシシ科
    • シカ科
    • プロングホーン科
    • ウシ科
    • カバ科
    • ラクダ科
    • ヒゲクジラ亜目
      • セミクジラ科
      • コククジラ科
      • ナガスクジラ科
    • ハクジラ亜目
      • アマゾンカワイルカ科
      • イッカク科
      • ネズミイルカ科
      • マッコウクジラ科
      • マイルカ科
    • キリン科
  • フクロネコ形目
    • フクロネコ科
  • 双前歯目
    • カンガルー型亜目
      • カンガルー科
    • ウォンバット型亜目
      • コアラ科
      • ウォンバット科
  • 齧歯目
    • ネズミ形亜目
      • トビネズミ科
      • メクラネズミ科
    • リス形亜目
      • ヤマネ科
      • リス科
    • ヤマアラシ形亜目
      • ヤマアラシ顎下目
        • ヌートリア科
        • デバネズミ科
    • ビーバー形亜目
      • ポケットマウス科
      • ホリネズミ科
      • ビーバー科
  • 単孔目
    • ハリモグラ科
    • カモノハシ科
  • 食肉目
    • ネコ型亜目
      • ネコ科
      • ジャコウネコ科
      • ハイエナ科
      • マングース科
      • マダガスカルマングース科
    • イヌ型亜目
      • アシカ科
      • セイウチ科
      • アザラシ科
      • イタチ科
      • クマ科
      • スカンク科
      • イヌ科
      • アライグマ科
      • レッサーパンダ科
  • 霊長目
    • 曲鼻亜目
      • キツネザル下目
        • アイアイ上科
          • アイアイ科
        • キツネザル上科
          • イタチキツネザル科
          • インドリ科
          • キツネザル科
          • コビトキツネザル科
      • ロリス下目
        • ロリス上科
          • ガラゴ科
          • ロリス科
    • 直鼻亜目
      • メガネザル下目
        • メガネザル上科
          • メガネザル科
      • 真猿下目
        • 広鼻小目
          • オマキザル上科
            • オマキザル科
            • クモザル科
          • サキ上科
            • サキ科
        • 狭鼻小目
          • オナガザル上科
            • オナガザル科
          • ヒト上科
            • ヒト科
            • テナガザル科
  • 参考書籍
  • 用語
  • インタビュー
生き物.comについて
  • Home
  • 図鑑
  • いきもの.comについて
  • お問い合わせ
  1. ホーム
  2. 単孔目
  3. ハリモグラ科
  4. ハリモグラ
目次