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ダマジカ

2026 5/16
シカ科
2026年5月16日
草地で寝そべる大きな角のダマジカ
©2020 Heather Smither : clipped from the original
目次

ダマジカの基本情報

英名:Common Fallow Deer
学名:Dama dama
分類:鯨偶蹄目 シカ科 ダマジカ属
生息地:トルコ
保全状況:LC〈軽度懸念〉

ダマジカ 生息地マップ 在来個体群 導入個体群
草原に集うダマジカの大群と大角の雄
Photo credit: joe m devereux

人間の影響

オスの掌状の角が特徴的なダマジカ。

約1万年前、最終氷期が終わった時点の彼らの分布域は南欧からトルコにかけてと推測されており、その時の個体群はトルコの一部地域にのみ生息しているとされています。

そんなダマジカですが、現在世界各国に生息しています。

ヨーロッパの国々はもちろん、北米、南米、オセアニア、アフリカの国々にも彼らの姿が見られるのです。

なぜトルコにしかいないはずのダマジカが世界中にいるのでしょう。

これには人間が深く関わっています。


かつて、ダマジカはフェニキア人、ローマ人、ノルマン人によってヨーロッパ各国に導入されました。

例えばイギリスではローマ帝国の統治下にあった時代、ダマジカがローマ人によってもたらされています。

ちなみにこの時のダマジカはすべて絶滅しており、11世紀になって改めて地中海の個体群が導入されました。

イギリスのダマジカはもともと観賞用として公園などで飼育されていたようですが、増えすぎてそこから逃げたものが野生化し、今に続いています。

ただ、イギリスのような国は例外的であり、現在各国で見られる個体群の多くは、最近になって導入されたものです。

それらの国の個体群はしっかりと管理されているため、完全な野生というわけではありません。

ダマジカは白から黒まで、シカの中では最も体色が多様ですが、このような特徴は彼らの半家畜状態に起因している可能性が指摘されています。

参考:家畜化について

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完全な野生とまではいかないものの、ダマジカにとってはこの状況はいいのかもしれません。

なぜならもともとの生息地であるトルコで、彼らは危機的状況にあるからです。

トルコでは狩猟や生息地の転換などにより各地でダマジカが絶滅しており、今では一つの保護区に数十頭が残るのみ。

かつて人間がダマジカを各地に拡散させたことで、ダマジカは種としての生存ができているという側面があります。


一方で、人間にとっても彼らは食料になるだけでなく、動物の世界を解明する手掛かりとなっています。

ダマジカはレックと呼ばれる珍しい繁殖システムを持つ動物です。

レックとは繁殖期にオスが一か所に集まり、それぞれが小さいなわばりを作り複数のメスにアピールをする場所であり、そのような繁殖様式を言います。

オスは音声や戦いを通じてなわばりを築き、魅力的な一部のオスのみが多くのメスを手にすることができます。

レックはセージライチョウなどの鳥類の他、一部の哺乳類、有蹄類ではトピ、コーブ、リーチュエ、ニホンジカなどにしか見られません。

また、ダマジカのオスは高密度の時にはレックを、低密度の時はメスを囲って他のオスから守るハレムなど別のタイプの繁殖様式を見せます。

つまり、ダマジカは人間にとっては非常に貴重な研究対象なのです。

ダマジカが世界中にいること、ダマジカ自身はこれをどのように思っているのでしょうか。

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草地に立つ黒色変異のダマジカ雄
Photo credit: Heather Smither
The British Deer Society
Fallow Deer - The British Deer Society Fallow deer are a medium to large size deer. Whilst non-native, fallow deer are considered naturalised and abundant in England and Wales.

ダマジカの生態

生息地

ダマジカは、寒冷で湿潤な気候から温暖で乾燥した気候まで、草原や森林、ウッドランドなど様々な環境に生息します。

ギリシャのロードス島のダマジカは新石器時代に持ち込まれたとされており、遺伝的にも他とは異なっています。

形態

体長は1.3~1.75m、肩高は0.7~1m、体重はオスが46~93㎏、メスが35~56㎏、尾長は15~23㎝でオスは喉仏が特徴的です。

オスにのみ入る枝角(アントラー)は50~70㎝になり、4歳ごろ最大サイズとなります。

角は4月ごろ落ちたのち再び生え始め、皮膚が覆う袋角は8月ごろに真のアントラーとなります。

一般的な栗色の背中に白い斑点模様があるタイプの他、淡いもの、白、黒と大きく4タイプの体色があります。

緑地に休むダマジカの群れと白変個体
Photo credit: Marie Hale

食性

草や葉、枝、樹皮、蕾などを食べます。

ダマジカは反芻動物です。

捕食者にはオオカミなどがいます。

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行動・社会

24時間活動しますが、薄明薄暮時に最も活発になります。

成熟したオスは単独で、若いオスは若いオスだけの群れ、メスは10頭程度の母子中心の群れを作ります。

メスは、出産前後は群れを一時的に離れます。

出産後、母親は赤ちゃんを茂みに隠し、定期的に授乳に訪れます。

子供が生後3~4週になったころ、母子は群れに合流します。

視覚、聴覚、嗅覚どれも優れています。

草陰に丸く伏す黒毛の仔ダマジカ
Photo credit: Matej Schwarz

繁殖

繁殖は9月~1月にかけて行われます。

メスは32~35週の妊娠期間の後、6月~7月に2~4㎏の赤ちゃんを通常1頭産みます。

赤ちゃんは生後2~3週で反芻を始めますが、完全離乳は生後7ヵ月頃です。

オスもメスも16~17ヵ月で性成熟に達しますが、オスについては社会的に成熟し実際に繁殖できるのは4歳ごろです。

寿命は20~25年です。

緑地で仔に寄り添うダマジカの母
Photo credit: Jos

人間とダマジカ

絶滅リスク・保全

ダマジカの全体の個体数は知られていませんが、分布域の広さから絶滅は心配されておらず、IUCNのレッドリストでは軽度懸念の評価です。

もともとの生息地であるトルコに生息するのは数十頭で狩猟や遺伝的多様性の低下が懸念されています。

ギリシャのロードス島では400~500頭が生息しており、密猟や火事などの脅威にさらされています。

草地に立つ大角の白毛ダマジカ雄
Photo credit: joe m devereux

 Common Fallow Deer | The IUCN Red List of Threatened Species

動物園

ダマジカには日本でも会うことができます。

栃木県の宇都宮動物園、那須サファリパーク、静岡県の富士サファリパーク、大分県のアフリカンサファリ、鹿児島県の平川動物公園がダマジカを飼育、展示しています。

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シカ科
ダマジカ属 シカ亜科 フィジー シカ科 キプロス 南アフリカ 鯨偶蹄目 軽度懸念 ヨーロッパ アイルランド アメリカ合衆国 アルゼンチン アルバニア イギリス イタリア ウクライナ ウルグアイ エストニア オーストリア オランダ カナダ 北マケドニア ギリシャ クロアチア スイス スウェーデン スペイン スロバキア スロベニア セルビア チェコ チリ デンマーク ドイツ トルコ ニュージーランド ノルウェー ハンガリー フィンランド フランス ブルガリア ベラルーシ ペルー ベルギー ボスニアヘルツェゴビナ ポーランド ポルトガル モルドバ モンテネグロ ラトビア リトアニア ルクセンブルク ルーマニア ロシア 宇都宮動物園 九州自然動物公園アフリカンサファリ 那須サファリパーク 平川動物公園 富士サファリパーク
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