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ヒゲサキ

ヒゲサキ
©2011 Craig Sladden: clipped from the original
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ヒゲサキの基本情報

英名:Bearded Saki
学名:Chiropotes chiropotes
分類:サキ科 ヒゲサキ属
生息地:ブラジル, フランス領ギアナ, ガイアナ, スリナム, ベネズエラ
保全状況:LC〈軽度懸念〉

ヒゲサキ
Photo credit: Ana Cotta

ヒゲと謎に包まれたサル

ヒゲサキの特徴はなんと言ってもそのヒゲ。

名前に付けられるほど立派なヒゲを蓄えています。

このひげはオスだけでなく、メスにもあります。

そして頭も特徴的です。

頭はお尻のように割れていて癖のある顔を作り出しています。

もさもさしたヒゲに包まれたヒゲサキですが、謎にも包まれています。

繁殖や個体数、子育てなどよく分かっていないことも多く「南米で最も謎多きサル」と言われることもあります。

そんなヒゲサキのよく分かっていない習性について、その学名は示唆的です。

学名を構成する二つの単語、属名種小名にはどちらも“chiropotes”という言葉が使われています。

これは、ギリシア語で手を意味する“kheir”飲み物を意味する“potes”が組み合わさってできた単語です。

ヒゲサキが水を飲むときに、手を水の中に浸すことからこの名前が付けられたそうです

動物を楽しむとき、名前や学名に注目してみるのも面白いかもしれません。

ヒゲサキ
Photo credit: Alan Hopkins

ヒゲサキの生態

生息地

ヒゲサキは、ブラジルベネズエラガイアナスリナムフランス領ギアナにかけて、熱帯湿潤林などに生息します。

食性

種子を好み、硬いからでもかみ砕いてむしゃむしゃ食べます。

種子以外にも、果実昆虫などを食べます。

毛でびっしり覆われた体は茶色をしており、性器はピンク色です。

形態

体長は約40㎝、体重は約3㎏で、体長と同じくらい長くて大きなしっぽを持ちます。

このしっぽには把握性がありません。

つまり、ものをつかめないのですが、赤ちゃんの時のしっぽにはこの把握性があります

人間の赤ちゃんも、生まれたばかりの時はものすごい握力を持っていますが、あれと似ているのかもしれません。

行動

ヒゲサキは複雄複雌の群れを作り、その数は30-40頭になることもあるようです。

また、南米に住む他のオマキザルのなかまと混群を作ることがあります。

人間とヒゲサキ

絶滅リスク・保全

ヒゲサキは、絶滅の危機に関しては軽度懸念とされていますが、生息地の減少や狩猟などによる個体数の減少が心配されます。

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The IUCN Red List of Threatened Species Established in 1964, the IUCN Red List of Threatened Species has evolved to become the world’s most comprehensive information source on the global conservation ...

動物園

そんなヒゲサキですが、日本の動物園でも会うことができます。

愛知県の日本モンキーセンターと、静岡県の日本平動物園が、ヒゲサキを飼育しています。

サル界一のヒゲを持つヒゲサキを一目見たい方、飼育する動物園は少ないですが、是非足を運んでみてください。

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静岡市立 日本平動物園 日本平動物園は静岡県静岡市にある動物園。動物の飼育日記の掲載、ホッキョクグマの様子をライブカメラで発信しています。
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