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カッショクホエザル

2026 5/16
クモザル科
2026年5月16日
木の枝に座る赤茶色のカッショクホエザル
©2010 Peter Schoen: clipped from the original
目次

カッショクホエザルの基本情報

英名:Brown Howler Monkey
学名:Alouatta guariba
分類:霊長目 クモザル科 ホエザル属
生息地:アルゼンチン, ブラジル
保全状況:LC〈軽度懸念〉

カッショクホエザル 生息地マップ 在来個体群
樹上で吠える赤毛のカッショクホエザル
Photo credit: Miguel Rangel Jr

熟した葉っぱ

カッショクホエザルは、南米のサルの中で最も葉を食べるサルの1種です。

彼らは柔らかい若葉だけでなく、より硬い熟した葉を食べることができます。

彼らの発達した臼歯は葉食に適しており、熟した葉っぱでも小さくカットすることができます。

しかし、彼らはコロブスなどの葉食者とは違い、葉を分解する大きな腸を持ちません。

そのため、カッショクホエザルが摂取する食料に対して葉が占める割合は、多くても約5割に留まっています。

とはいえ、熟した葉を食べることができるという特性は、生きる上で非常に有利です。

熟した葉は季節にかかわらずいつでも手に入れることができます。

また、果実や昆虫と比べて葉は広い範囲で手に入れられるので、その分生息範囲を拡大することができます。

実際、カッショクホエザルは、ブラジル沿岸の広い範囲に生息しているし、絶滅に関しても今のところ危険視されていません。

葉は生存上非常に有利な食料ですが、その一方で食料としての質は他に劣ります。

葉は消化しにくいし、何よりエネルギー量が小さいです。

そのため、葉食者は長い時間を休息に充て、エネルギーの消費を抑えます。

カッショクホエザルも、日中の約7割の時間、休息します。

枝で母にしがみつく仔カッショクホエザル
Photo credit: Peter Schoen

カッショクホエザルの生態

生息地

カッショクホエザルは、アルゼンチンとブラジルの沿岸林や山地林などに生息します。

食性

昼行性で、若葉や熟した葉、果実、花などを食べます。

形態

体長は50㎝前後、体重は4~7㎏でオスがメスよりも2.5㎏ほど重くなります。

しっぽは体長よりも長く、把握力があります。

先端には毛が生えておらず、尾紋と呼ばれる模様があります。

行動

カッショクホエザルは、4~11頭から成る単雄複雌や複雄複雌の群れを作ります。

群れは他と重複するなわばりを持ち、1匹の優位なオスにより率いられます。

他のホエザルのように早朝ではなく、他の群れとの遭遇時に大きな声で鳴きます。

鳴き声はのど袋で反響し、1キロ以上先に届くほど大きくなります。

繁殖

カッショクホエザルの繁殖に季節性はありません。

これは彼らの食性に関係しています。

つまり、いつでもどこでも葉を手に入れられるので食料の心配をする必要がなく、いつでもエネルギーのいる繁殖ができるというわけです。

メスは、約半年の妊娠期間の後、1匹の赤ちゃんを産みます。

赤ちゃんは未熟で生まれ、離乳するまで約1年かかります。

その後4~5年で性的に成熟し、オスはその前に群れを離れていきます。

メスの性的休止期間は22カ月、寿命は15~20年と言われています。

人間とカッショクホエザル

絶滅リスク・保全

カッショクホエザルは、森林の縮小、分断や狩猟、病気への感染などにより個体数を減らし続けています。

しかし、絶滅に関しては先述のようにそれほど危険視されておらず、レッドリストでは軽度懸念に留まっています。

 Brown Howler Monkey | The IUCN Red List of Threatened Species

動物園

そんなカッショクホエザルですが、日本の動物園では見ることができません。

鳴き声が大きすぎて近所迷惑になるからでしょうか。

それにしても残念ですね。

クモザル科
霊長目 直鼻亜目 真猿下目 広鼻小目 オマキザル上科 クモザル科 ホエザル亜科 ホエザル属 軽度懸念 南米 アルゼンチン ブラジル
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