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ゴールデンマンガベイ

2026 5/14
オナガザル科
2026年5月14日
橙色の腹のゴールデンマンガベイ親子
©2011 Tim Sackton: clipped from the original
目次

ゴールデンマンガベイの基本情報

英名:Golden-bellied Mangabey
学名:Cercocebus chrysogaster
分類:オナガザル科 シロエリマンガベイ属
生息地:コンゴ民主共和国
保全状況:DD〈情報不足〉

飼育場で仔を抱く金腹のゴールデンマンガベイ
Photo credit: Atamari

金色(こんじき)の未知のサル

おなかが見事な金色の毛におおわれた、その名もゴールデンマンガベイ。

これだけ派手だったらさぞ野生では目立つことだろうと思いきや、野生下での観察例はほとんどありません。

そのため、野生のゴールデンマンガベイの研究はほとんどなされておらず、研究はもっぱら飼育下のものを対象としています。

ここで、前章の基本情報にある「保全状況」という部分を見てください。

他の記事と見比べてもらうとよくわかると思いますが、通常ここには「LC〈軽度懸念〉」とか、「CR〈絶滅危惧ⅠA類〉」とかいうような表記があります。

これは、様々なデータをもとにしてその種がどれだけ絶滅に近いかということをIUCNが評価したもので、他にも「EN〈絶滅危惧ⅠB類〉」や、「VU〈絶滅危惧Ⅱ類〉」などがあります。

しかし、このゴールデンマンガベイの場合、「DD」と見慣れない表記がなされています。

これはどういうことかというと、情報不足(Data Deficient)によって、ゴールデンマンガベイがどれだけ絶滅の危機にさらされているか評価できないということなのです。

これでこのサルの研究がどれだけ進んでないかよくお分かりになったかと思います。

しかしもちろん、飼育下の研究が行われる中で分かっていることもあります。

それを次の章で見ていきましょう。

飼育場で仔を抱えるゴールデンマンガベイの母仔
Photo credit: Atamari

ゴールデンマンガベイの生態

生息地

ゴールデンマンガベイは、コンゴ民主共和国中央部の熱帯雨林や沼沢林などに生息します。

食性

主食は果実や種子で、他にも葉や樹脂、花なども食べます。

このサルの歯は非常に丈夫で、硬い種子もぼりぼりと食べてしまいます。

また、普段は樹上で生活しますが、種子を探すときなどは地面に降ります。

形態

体長は40~65㎝、体重はオスが6~14㎏、メスが4~8㎏、しっぽの長さは45~100㎝と、オスの方が大きくなります。

行動

ゴールデンマンガベイは、8~30頭からなる複雄複雌の群れを作ります。

群れには最上位のオスが1匹おり、様々な危険から群れを守ります。

コミュニケーションには主に音声が使われます。

ゴールデンマンガベイは、のどに共鳴嚢(きょうめいのう)というものを持っており、これにより大きな声を出すことができます。

この声は、警告や互いの位置確認などに使われ、1㎞も先まで届くようです。

繁殖

ゴールデンマンガベイの繁殖は3月~8月にかけて行われます。

メスは発情すると臀部が膨れ、オスにサインを送ります。

妊娠期間は160~180日で、通常500~600gの赤ちゃんが1匹生まれます。

メスは群れに子どもがいるかいないかで、危険に対する態度が変わるようです。

もちろん子どもがいる場合に、より危険の察知に敏感になります。

赤ちゃんは生後7~10カ月で離乳し、メスは4~5歳、オスは5~7歳で性成熟に達します。

出産間隔は約1年で、寿命は飼育下で20~35年です。

人間とゴールデンマンガベイ

絶滅リスク・保全

先ほど説明したように、ゴールデンマンガベイについては分かっていないことが多いですが、個体数に関しては、肉目的、ペット目的の狩猟や生息地の破壊により減少していると推測されています。

 Golden-bellied Mangabey | The IUCN Red List of Threatened Species

動物園

そんなゴールデンマンガベイですが、日本では唯一、愛知県犬山市にある日本モンキーセンターで見ることができます。

野生では観察が困難な、謎に満ちたゴールデンマンガベイをとくとご覧ください。

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