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ドウグロライオンタマリン

ドウグロライオンタマリン
©2016 _paVan_: clipped from the original
目次

ドウグロライオンタマリンの基本情報

英名:Golden-headed Lion Tamarin
学名:Leontopithecus chrysomelas
分類:オマキザル科 ライオンタマリン属
生息地:ブラジル
保全状況;EN〈絶滅危惧ⅠB類〉

ドウグロライオンタマリン
Photo credit: John Brighenti

絶世のコントラスト

ライオンタマリン属に属するサルは4種いると言われています。

全身金色のゴールデンライオンタマリン、全身黒のクロライオンタマリン、顔や手足、しっぽが黒く、他は金ないしオレンジ色のクロガオライオンタマリン、そして、顔と手足が金色で、他が黒のドウグロライオンタマリン

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これら4種のライオンタマリンの中でも、ドウグロライオンタマリンの色のコントラストは特に美しいです。

このサルは「キンクロライオンタマリン」と言われることもありますが、金と黒がお互いを引き立てあい、絶妙にマッチしています。

クロガオライオンタマリンも同じ色の毛で覆われていますが、色の配置でこんなに印象が変わるんですね。

このクロガオライオンタマリンですが、毛色以外に他の種とは違う部分があるんです。

このサルは、上あごの歯の内側にこぶのような突出部を持ちます。

その突出部と歯の間の溝に、下あごの歯が入ることで、きれいにかみ合うことができます。

これは、他のライオンタマリンだけでなく、多くのサルが持っていない特徴です。

他のライオンタマリンと見た目はそっくりなのに、全く違う部分があるのは面白いですね。

ドウグロライオンタマリン
Photo credit: Steve Wilson

ドウグロライオンタマリンの生態

生息地

ドウグロライオンタマリンは、ブラジル東部のバイア州にのみ生息します。

食性

熱帯沿岸林などの地上から3~10mのところに生息し、果実樹脂、カエルやトカゲなどの小動物を食べます。

形態

体長は20~30㎝、体重はオスが550~700g、メスが480~590gとオスの方が大きくなります

しっぽは体長よりも長く、30~40㎝にもなります。

行動

ドウグロライオンタマリンは、2~8頭から成る群れを作ります。

群れの構成は様々ですが、大人のオスとメス1頭ずつとその子供というペア型の群れが典型的です。

コミュニケーションには音声の他、においやグルーミングなどが用いられます。

繁殖

ドウグロライオンタマリンの繁殖には季節性が見られ、9月から3月にかけて、暖かく湿潤な時期に行われます。

メスは約130日の妊娠期間の後、通常双子の赤ちゃんを産みます

双子はマーモセット亜科のサルの特徴ですが、これはサルの中では非常に珍しいことで、他のサルよりも繁殖力があることを意味します。

なので、個体数を減らしている現在でも、適切な対処をすれば、個体数が増えていく可能性は十分残されています。

双子を生む以外にも、母親だけでなく群れのなかまで子育てを分担するというのもマーモセット亜科のサルの特徴です

ドウグロライオンタマリンは、メスが生後約18カ月、オスが生後約24カ月で性成熟に達します。

寿命は飼育下で約20年です。

人間とドウグロライオンタマリン

絶滅リスク・保全

ドウグロライオンタマリンの自然界における個体数は、6,000~15,000匹と推定されています。

生息地が限られていること、密猟に加え、パーム油やココナッツ栽培のための森林開拓などにより生息地は分断、減少し、個体数はとても少ないです

レッドリストでは絶滅危惧ⅠB類に指定されており、絶滅の危機に陥っています。

もちろん保全活動は行われており、特に伝統的なカブルッカ(cabruca)という森を維持しながら農業もするというアグロフォレストリーの一農法は、このサルの保全において可能性を秘めています

これにより森林が維持されるだけでなく、分断された森林が、林冠(木のてっぺん)部分でつながれることで、ドウグロライオンタマリンの生息域を広げられるかもしれないというのです。

このような、人間と森林、生物の共存がいろんなところで実現することを願ってやみません。

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動物園

そんなドウグロライオンタマリンですが、残念ながら日本では会うことができません

ですが、近縁種のゴールデンライオンタマリンであれば、静岡県の浜松市動物園で見ることができます。

金と黒のコントラストは見られませんが、同じく美しい彼らの姿をぜひ間近で見てみてください。

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