ショウハナジログエノン

ショウハナジログエノン
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ショウハナジログエノンの基本情報

ショウハナジログエノン


英名:Lesser Spot Nosed Monkey
学名:Cercopithecus petaurista
分類:オナガザル科 オナガザル属
生息地:コートジボワール, ガーナ, ギニア, リベリア, シエラレオネ, トーゴ
保全状況:LC〈軽度懸念〉

ショウハナジログエノン

Photo credit: cuatrok77

ハートでコミュニケーション

このサルの特徴はなんと言っても鼻に付いている白いハートマーク

ハートが顔にあるだけで、これほどまでかわいくなるのですね。

かわいらしいこの顔とハートは一度見たら忘れることができません。

 

ところで、なぜこのようなハートの形をしたマークが顔に付いているのでしょう。

ある研究者は、このハートマークを含めた顔がコミュニケーションに使われていることを明らかにしました。

上半身やハートのついた顔を独特なやり方で揺らすことで、ある種のシグナルを送っているというのです。

このようなコミュニケーションを、ヘッドフラッギング(head flagging)といいます。

これは頭を旗のように振るという意味です。

我々人間は旗を挙げたり下げたり降ったりすることで、遠くの相手とコミュニケーションできますが、このサルの場合、その旗の役割を顔面が担います。

このコミュニケーションは、ショウハナジログエノンだけでなく、似たような容貌をしているクチヒゲグエノンなどにも見られます。

ショウハナジログエノン

Photo credit: cuatrok77

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ショウハナジログエノンの生態

生息地

ショウハナジログエノンは、西アフリカの大西洋沿岸に広く分布します。

 

食性

河辺林やプランテーションなどにも生息し、果実昆虫などを食べて暮らします。

 

行動

樹上性がとても高いこのサルは、10頭前後の小さな群れを作ります。

上記のように顔を使ったコミュニケーションをしますが、毛づくろいなど群れのきずなを深めるような社会的なコミュニケーションはあまり観察されていません

ショウハナジログエノンの最も印象的な部分は、鼻の白いハートマークですが、これは子どもの頃からあります

また、同じように鼻にハートマークをもつサルは実は他にもいます。

それがアカオザルです。

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ぱっと見よく似ていますが、ひげやしっぽの色などを見てみると、違いがあることが分かります。

といってもどちらもかわいいことには間違いありません。

ハート効果おそるべしです。

ショウハナジログエノンに会える動物園

ショウハナジログエノンがどれくらい生息しているのかは、あまりよくわかっていません。

広範囲に生息しているためか、絶滅の危機に関しては軽度懸念にとどまりますが、その査定は2008年が最後になっています。

最新の研究結果が待たれます。

そんなショウハナジログエノンですが、残念ながら日本で会うことはできません

ただ、見た目の似たアカオザルや、クチヒゲグエノンには、愛知県の日本モンキーセンターで会うことができます。

そっちでもいっかという方は是非ハートマークを見に、こちらを訪れてみてください。

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