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ロエストモンキー

2026 5/07
オナガザル科
2026年5月7日
白い頬髭のロエストモンキーの正面
©2014 Rod Waddington: clipped from the original
目次

ロエストモンキーの基本情報

英名:L’hoest’s Monkey
学名:Allochrocebus lhoesti
分類:オナガザル科 ロエストモンキー属
生息地:ブルンジ, コンゴ民主共和国, ルワンダ, ウガンダ
保全状況:VU〈絶滅危惧Ⅱ類〉

ロエストモンキー
Photo credit: pamasai,200kviews,thank you’s photostream

赤ちゃんはみんなで育てます。

ロエストモンキーは、1匹のオスと10~17匹のメスや子どもから成る群れで暮らします。

このロエストモンキーの社会は、オスが成長すると群れを出る一方で、メスは生まれた群れにとどまる母系社会と考えられています。

そのため、群れの個体のほとんど、つまりメス、子供同士は互いに血縁関係を持ちます。

そんな群れの中に生まれた赤ちゃんは、母親だけでなく群れの別のメスからも世話を受けます。

これをアロマザリング行動といいます。

このようにある個体が他個体の子どもの世話をするのは、母親の育児の負担が軽減されることで、その母親の繁殖の可能性が高まるからなどと言われています。

このアロマザリング行動は他のサルにも見られますが、ヒトが最も分かりやすい例でしょう。

特に未熟で生まれ、成長が遅い人間の子どもの育児コストは非常に大きいです。

そのため、母親1人で子どもを育てる場合、母親がもう1人子どもが欲しいと思うことは中々ないと思います。

そこで、父親などの家族、保育園や学校などの国、社会が育児を分担します。

これにより、母親の出産の意欲や余裕は、1人ですべての育児を負担する場合よりも高まるはずです。

ところが実際の人間社会はどうでしょう。

日本で少子化になっているのは、共働きの増加、核家族化などにより育児の母親への負担の偏りがより顕著になってきたから、つまり家族や社会で育児を分担することがあまりにも軽視されているからなのかもしれません。

ロエストモンキー
Photo credit: Bernard DUPONT

ロエストモンキーの生態

生息地

ロエストモンキーは、コンゴ民主共和国東部、ルワンダ南西部、ウガンダ、ブルンジ北部の低地林や山地林などに生息します。

これら生息地の一部にはチンパンジーも生息しており、コンゴ民主共和国ではチンパンジーによるロエストモンキーの捕食が観察されています。

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食性

地上で採食することが多く、主食は果実、その他、葉や小型の哺乳類、昆虫などを食べます。

形態

体長は30~70㎝、体重はオスが約6㎏、メスが約3.5㎏、しっぽの長さは50~100㎝で、オスの方が大きくなります。

体格の他、睾丸が青いという点でオスとメスに見た目上の違いがあります。

昼行性のこのサルは森林で生活しますが、地上性が強いです。

行動

前述のように、ロエストモンキーは単雄複雌の群れを作ります。

群れと群れは敵対的で、特にメスが攻撃的なようです。

その一方、群れの中の個体数が極端に少なくなると、近くの群れと融合することがあるようです。

繁殖

繁殖には季節性があると考えられています。

メスは発情すると、オスにお尻を向けるプレゼンティングという行動をとります。

そしてめでたく交尾がうまくいけば、約5ヶ月の妊娠期間を終え12月から2月にかけて、乾季の終わりごろに通常1匹の赤ちゃんを出産します。

人間とロエストモンキー

絶滅リスク・保全

ロエストモンキーは、農地のための森林破壊や、肉目的の狩猟などにより個体数を減らし続けています。

その結果、レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されてしまっています。

彼らの生息地では人口増加が著しいので、これらロエストモンキーにとっての脅威はなくなりそうにありません。

 L’hoest’s Monkey | The IUCN Red List of Threatened Species

動物園

そんなロエストモンキーですが、日本の動物園で見ることはできません。

赤ちゃんをみんなで育てる様子を是非見たいところですが、残念です。

オナガザル科
霊長目 直鼻亜目 真猿下目 狭鼻小目 オナガザル上科 オナガザル科 オナガザル亜科 オナガザル族 ロエストモンキー属 絶滅危惧Ⅱ類 アフリカ ウガンダ コンゴ民主共和国 ブルンジ ルワンダ
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