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モウコノウマ

2026 3/24
ウマ科
2026年3月24日
モウコノウマ
©2020 Andrew Arch : clipped from the original
目次

モウコノウマの基本情報

英名:Przewalski’s Horse
学名:Equus ferus
分類:奇蹄目 ウマ科 ウマ属
生息地:中国、モンゴル
保全状況:EN〈絶滅危惧ⅠB類〉

モウコノウマ
Photo credit: Ted

参考文献

アニマルサイエンス1 ウマの動物学 第2版
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家畜化という進化ー人間はいかに動物を変えたか
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モンゴルの野生ウマ

蒙古野馬と書いてモウコノウマ。

イタリアやヨーロッパなどの2万年以上前の壁画や彫刻には、モウコノウマのような動物が描かれています。

また、紀元後900年にはチベット僧侶の書物では、モウコノウマについて言及されています。

こうした記録からもわかるように、モウコノウマはかつて中国や中央アジア、ヨーロッパ(タルパンの可能性はあるが)を中心に広く生息していたとされています。

そんな彼ら、実は一度絶滅が宣言されています。

現在、野生のモウコノウマを見ることができますが、彼らが再び野生に返り咲くまで何があったのか見てみましょう。


西洋世界では、モウコノウマは長らく知られていない存在でした。

そんな彼らの存在にスポットライトが当たったのが、ロシア皇帝アレクサンドルⅡ世の命により、チベットを目指して探検していたプシバルスキーが道中もらった馬の頭蓋骨と皮、それらがのちに野生馬のものであることが分かった19世紀以降のことでした。

この野生馬はプシバルスキーウマと名付けられ、これはいまでもモウコノウマの別名となっています。

以来、西洋人は何度か遠征し、モウコノウマを生きたまま捕らえ、飼育し始めます。

こうして1897年から1902年にかけて53頭がヨーロッパに生きたまま運ばれました。


このような捕獲に加え、狩猟や生息地の転換、家畜との競合、文化的および政治的な激変、軍事活動などにより1969年に目撃されたのを最後に、野生のモウコノウマは見られなくなってしまいます。

モウコノウマはもはや野生では絶滅したとされてしまいました。


しかし、幸か不幸か、ヨーロッパでは捕獲したモウコノウマの繁殖が行われていました。

そこで生まれた個体を野生に帰す再導入の試みが1990年代にはじまります。

ヨーロッパに持ち込まれたモウコノウマのうち、実際に繁殖できた個体は12頭。

これに最大4頭の家畜ウマが掛け合わされます。

彼らの子孫が中国とモンゴルのもともと生息したとされる場所に放たれ、今では約400頭が自然下で生きています。

現在、飼育個体も含め、世界には約2,000頭のモウコノウマがいますが、これらはすべて12頭のモウコノウマの子孫になります。


ところで、現代の家畜ウマの先祖は、中近東からイベリア半島まで広く生息し、1851年に野生絶滅したとされるタルパンという野生のウマとされ、遺伝学的根拠からモウコノウマではないとされています。

一方、ウマの家畜化の最初期に当たる5,500年前のカザフスタン北部に住んでいたボタイ人の遺跡からは、ウマの骨が出てきており、これは遺伝学的には現代の家畜ウマよりもモウコノウマに近いという結果が研究により示されています。

つまり、現生のモウコノウマは一度家畜化され、再野生化したものの子孫の可能性があるのです。

一方、ボタイのウマが野生化されていた根拠となる、歯に見られたハミという馬具の痕が自然にできたものだとする研究もあります。

モウコノウマが果たして真に野生のウマなのかは未だに不明ですが、彼らが一度は人間の管理下にあった歴史は今後も変わりません。

Animals
Przewalski's Wild Horses Are Actually Feral, DNA Shows Once thought to be the world's only remaining wild horses, a new study shows Przewalski's horses have domestic ancestors.
Nature
Rethinking the evidence for early horse domestication at Botai - Scientific Reports Despite its transformative impact on human history, the early domestication of the horse (Equus caballus) remains exceedingly difficult to trace in the archaeol...
最後とされるタルパン
最後とされるタルパン

モウコノウマの生態

分類

現代の家畜ウマ(Equus ferus caballus)とは15万~25万年前に分かれたとされています。

モウコノウマ(Equus ferus przewalskii)の染色体は33対(2n=66)、家畜ウマの染色体は32対(2n=64)ですが、両者は交雑でき、稔性のある子供を産むことができます。

生息地

標高2,000mまでの中国、モンゴルのステップや半砂漠地帯に生息します。

中国の2ヵ所、モンゴルの3ヵ所で再導入が実施されています。

形態

体長は1.8~2.2m、肩高は1.2~1.4m、体重は200~340㎏です。

短くて太い首、短く直立したタテガミが特徴的です。

モウコノウマ
Photo credit: Alex M Shepherd

食性

グレイザーの彼らはイネ科の草などを主食とします。

このほか、樹皮や葉を食べることもあります。

他のウマ同様、後腸でエサを発酵、消化します。

行動・社会

モウコノウマは1頭のオスが複数のメスと子供を率いるハーレムを築きます。

ハーレムの絆は半ば永続します。なわばり性は弱く、行動圏内には永続的な水場を含みます。

子供は2歳ごろ独立し、オスはオスだけの群れを作ります。

オスは5~6歳ごろ、ハーレムを率いるオスを追い出したり、独立したてのメスを囲ったりして自らのハーレムを築きます。

繁殖

メスの妊娠期間は11~12ヵ月で1頭の赤ちゃんを産みます。

赤ちゃんは生後1時間もすれば歩けるようになり、生後数週間で草を食み始めます。

離乳は生後8~13ヵ月頃です。

モウコノウマ
Photo credit: Dennis Jarvis

人間とモウコノウマ

絶滅リスク・保全

現在のモウコノウマの脅威は野生ウマとの交雑や、エサをめぐる競合です。

個体数は増加傾向にありますが、厳しい冬は大きな脅威となっており、少なくない死亡個体が出ます。

現在野生に生息する成熟個体数は約180頭と見積もられており、IUCNのレッドリストでは絶滅危惧ⅠB類に指定されています。

モウコノウマ
Photo credit: Ted

 Przewalski’s Horse | The IUCN Red List of Threatened Species

動物園

日本では東京都の多摩動物公園で見ることができます。

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