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アカオザル

アカオザル
©2019 pelican: clipped from the original
目次

アカオザルの基本情報

英名:Red-tailed Monkey
学名:Cercopithecus Ascanius
分類:オナガザル科 オナガザル属
生息地:アンゴラ, ブルンジ, 中央アフリカ共和国, コンゴ民主共和国, ケニア, ルワンダ, 南スーダン, タンザニア, ウガンダ, ザンビア
保全状況:LC〈軽度懸念〉

アカオザル
Photo credit: Charles J Sharp

ハートモンキー

アカオザルは、名前の通り赤毛のしっぽを持っています。

しかも、その赤いしっぽがとても長い。

体長と体重は、オスが約45㎝、約4㎏、メスが約40㎝、約3㎏とオスの方が体格が大きくなりますが、比較的小型のサルです

その小さな体に対し、しっぽの長さはなんと90センチ。

体長の倍にもなります。

なので、このしっぽはこのサルの大きな特徴でしょう。

しかし、私たちは大事なことを忘れているようです。

遠くから見たら確かにしっぽに目が行ってしまいますが、近くにいくとしっぽよりも大切なものが、このサルの顔の中心にあるじゃありませんか。

そう、このサルは鼻の付近に白いハートマークをつけているんです。

しっぽなんかこのハートマークを見てしまえばどうでもよくなります。

このハートマーク、実は赤ちゃんの頃からあります。

下の動画ではアカオザルの子供を見ることができますが、しっかりとありますね。

もういっそのことアカオザルなんて言う地味な名前じゃなくて、ハートモンキーとかにしましょうよ。

どうですか皆さん?

ハートマークも手伝ってこのサルの顔は非常に派手でユニークですが、この顔はコミュニケーションに役立っています。

頭を振るなどして、主に危険を知らせる手段として使われます。

アカオザル
Photo credit: Alena Houskova

アカオザルの生態

生息地

アカオザルは、アフリカ中央部熱帯雨林沼沢林などに生息します。

食性

主に果実を食べ、他にも種子などを食べます。

種子は生きたまま排便されるので、アカオザルは種子の散布者として森林形成において重要な役割を果たしています

形態

このサルの特徴にほお袋があります。

これは一時的にえさを溜めておくことができるほっぺた当たりの部分で、その容量は胃の大きさほどにもなると言われています。

行動

アカオザルは10~30頭から成る単雄複雌の群れを作ります。

彼らの社会は母系社会で、オスが成長すると生まれた群れを離れる一方、メスは一生留まります。

そのため、メスは血縁者との結びつきが強く、母親の群れ内での順位は娘に影響すると言われています。

アカオザルはブル―モンキーなどと混群を作ります。

ブル―モンキーとの間に雑種が生まれることすらあるようです。

繁殖

アカオザルは一年中繁殖しますが、ピークは11月~2月にあります。

繁殖期には群れ外の複数のオスが加わることもあるようです。

また、メスは発情しても外形的な特徴を見せません

メスは約半年の妊娠期間の後、1匹の赤ちゃんを産みます。

赤ちゃんは主に母親によって世話されますが、母親以外の群れのメスからも世話されることがあります(アロマザリング行動)。

性的成熟にはメスが4~5年、オスが6年で達し、寿命は飼育下で約30年です。

出産間隔は約1年と言われており、このサルには子殺しが確認されています。

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人間とアカオザル

絶滅リスク・保全

アカオザルは、絶滅の危機に関しては軽度懸念とされていますが、主に人間による森林の破壊によって個体数を減らしています

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動物園

そんなアカオザルには、亜種と言われる種からさらに細かく分類されたサルが6種類います。

その中の1亜種シュミットグエノンを見ることができる動物園が日本にあります。

それが、愛知県犬山市の日本モンキーセンターです。

ここは、サルだけを飼育しており、飼育種数はなんと約60種で世界一

アカオザルのほかにもたくさんの珍しいサルがいます。

とはいえやはり注目はアカオザル。

顔のハートマークはここでしか見られませんので、是非足を運んでみてください。

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