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トーマスリーフモンキー

2026 5/15
オナガザル科
2026年5月15日
モヒカン状の毛のトーマスリーフモンキー
©2016 Ilya Yakubovich: clipped from the original
目次

トーマスリーフモンキーの基本情報

英名:Thomas’s Langur
学名:Presbytis thomasi
分類:オナガザル科 リーフモンキー属
生息地:インドネシア
保全状況:VU〈絶滅危惧Ⅱ類〉

幹に登る灰毛と白頭のトーマスリーフモンキー
Photo credit: Ilya Yakubovich

おしゃれなルックス

長い手足に小さい顔。顔は白と黒の毛で覆われており、髪型がキマってます。

背中側は灰色をしており、おなか側は滑らかなクリーム色。

サルの中でもかなりおしゃれです。

おまけに名前は、トーマス。

こじゃれています。

このトーマスという名前は、動物学者の名前が由来だそうです。

こんなおしゃれなルックスをもつトーマスリーフモンキーですが、実は「子殺し」が確認されています。

子殺しとは、その名の通り、大人が子どもを殺すこと。

トーマスリーフモンキーは単雄複雌の群れを作るのですが、オスは成熟すると群れから出ていきます。

そうして、一人になったオスが、別の群れを乗っ取った時、そのオスがその群れの子どもを殺してしまうのです。

この行動は、メスの発情を促すためと考えられています。

とはいえ、なんと残虐なことでしょう。

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ところで、リーフモンキーのなかまは、通常オスが群れを出ていきますが、トーマスリーフモンキーはメスも群れを出ていく珍しいサルです。

メスは、この子殺しを避けたり、近親相関を避けたり、よりよい食料、よりよい保護者(自分や子どもを、他のオスやトラなどの捕食者から守ってくれる強いオス)を手に入れたりするために、他の群れに移籍するのです。

したたかな戦略です。

竹幹に座る白頭のトーマスリーフモンキーの正面
Photo credit: Madeleine Holland

トーマスリーフモンキーの生態

生息地

トーマスリーフモンキーはインドネシアのスマトラ島北部に生息します。

食性

熱帯雨林などに棲み、主に若葉や果実、種子を食べます。

他に、キノコや小動物をたべることもあります。

トーマスリーフモンキー含め、コロブス亜科のサルの胃は、菜食にとても適しています。

胃は牛のように3つか4つにくびれており、微生物や細菌の助けをかりながら、繊維の多い葉っぱを消化します。

形態

体長は40~60㎝、体重は6.5㎏前後、しっぽの長さは50~85㎝で、体格において性差はあまりありません。

行動

トーマスリーフモンキーは10頭前後から成る単雄複雌の群れを作ります。

群れにはオスにもメスにも序列があります。

彼らは非常にゆったりとした生活を送っています。

1日の6割は休息に使われ、3割がえさの探索、1割がグルーミング(毛づくろい)などの社会的な活動に使われます。

コミュニケーションにはグルーミングの他、特に音声が多用されます。

繁殖

繁殖に明確な季節性はありませんが、子供の離乳時期と食料が豊富な時期は重なることが多いようです。

オスが最も優位なメスと交尾するか、それとも複数のメスと交尾するかは議論がありますが、いずれにしろメスは5~6カ月の妊娠期間の後、通常1匹の赤ちゃんを産みます。

赤ちゃんは主に母親によって育てられ、12~15カ月で離乳します。

性成熟には4~5歳で達し、メスの性的休止期間は1.5~2年です。

トーマスリーフモンキーの寿命は飼育下で20~30年です。

人間とトーマスリーフモンキー

絶滅リスク・保全

トーマスリーフモンキーは、森林伐採やパーム油のためのプランテーションなどにより住む場所を奪われ、個体数を減らし続けています。

レッドリストでは、絶滅危惧Ⅱ類に指定されており、更なる個体数の減少が懸念されます。

 Thomas’s Langur | The IUCN Red List of Threatened Species

動物園

そんなトーマスリーフモンキーですが、日本の動物園では会うことができません。

動物園にいたら絶対にモテそうなんですけどね。残念です。

オナガザル科
霊長目 直鼻亜目 真猿下目 狭鼻小目 オナガザル上科 オナガザル科 コロブス亜科 リーフモンキー属 絶滅危惧Ⅱ類 アジア 東南アジア インドネシア
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