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ナキガオオマキザル

2026 5/16
オマキザル科
2026年5月16日
白い顔と大きな目のナキガオオマキザル
ナキガオオマキザル
目次

ナキガオオマキザルの基本情報

英名:Weeper Capuchin
学名:Cebus olivaceus
分類:霊長目 オマキザル科 オマキザル属
生息地:ブラジル, ベネズエラ, フランス領ギアナ, ガイアナ, スリナム
保全状況:LC〈軽度懸念〉

ナキガオオマキザル 生息地マップ 在来個体群
緑草地で寄り合うナキガオオマキザル2頭
Photo credit: Fernardo Flores

泣いてねえよ

ナキガオオマキザルの名前は、その泣いているような顔に由来します。

英名にある“weeper”も「泣く人」という意味になります。

人間にも眉が八の字で困ったような悲しんでいるような顔をしている人がいますが、サルにもいました。

たしかにその毛の生え方のせいで、なんだか泣いているように見えます。

しかし、ナキガオオマキザルからしたら、泣いてもいないのにこんな名前を付けられるなんて不名誉に思っているに違いありません。

泣いてねえよ、そんな叫びが聞こえてきそうです。

ところで、ナキガオオマキザルは20匹前後の複雄複雌の群れを作ります。

群れは1匹の優位のオスに率いられ、このオスは群れを外敵から守る一方で、繁殖や食料などに置いて優先権を持ちます。

特に繁殖においては、αオスが群れのメスを独占するだけでなく、メスもαオスと交尾したがるので、劣位のオスたちは唇をかむしかありません。

もしかしたら、泣き顔のナキガオオマキザルの中には、自分の境遇に対して本当に泣いているものがいるかもしれませんね。

水辺の草地を歩くナキガオオマキザルの側面
Photo credit: Miguelrangelir

ナキガオオマキザルの生態

生息地

ナキガオオマキザルは、ブラジル北部からベネズエラにかけて南米北部の半常緑林などに生息します。

食性

昼行性で、果実や種子、昆虫、小動物など何でも食べます。

普段は地上に近い部分や木の中間部分で過ごしますが、石をひっくり返してエサを探したり、地面に落ちた果実を食べたりするなど地上に下りてくることもあるようです。

形態

体長は約50㎝、体重は2~3㎏で、オスの方が大きくなります。

しっぽは体長と同じほどの長さで、枝に巻き付け移動の支えとすることができます。

しかし、クモザルのように1本でぶら下がるようなことはできません。

繁殖

繁殖は、食料が豊富な10月~2月にかけて行われます。

メスは145~170日の妊娠期間の後、1匹の赤ちゃんを産みます。

赤ちゃんは200~500gで生まれてすぐ母親の毛などにつかまることができます。

生後1.5~4ヶ月には離乳し、4~9カ月で性成熟に達します。

性成熟に達するのはメスの方が早いです。

人間とナキガオオマキザル

絶滅リスク・保全

ナキガオオマキザルは、生息地の縮小や分断の影響を少なからず受けているようですが、絶滅に関しては懸念するほどではなく、レッドリストでも軽度懸念に留まっています。

 Weeper Capuchin | The IUCN Red List of Threatened Species

動物園

そんなナキガオオマキザルですが、残念ながら日本の動物園では見ることができません。

しかし、近縁種のノドジロオマキザルには、秋田県の大森山動物園や、愛知県の日本モンキーセンターで会うことができます。

ノドジロオマキザルはナキガオオマキザルによく似ているので、こっちのサルでもいいかという方は是非これらの動物園に行ってみてください。

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