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ポト

2026 5/01
ロリス科
2026年5月1日
ポト
©2008 Ltshears: clipped from the original
目次

ポトの基本情報

英名:West African Potto
学名:Perodicticus potto
分類:ロリス科 ポト属
生息地:ベナン, コートジボワール, ガーナ, ギニア, リベリア, ナイジェリア, シエラレオネ, トーゴ, セネガル
保全状況:NT〈準絶滅危惧〉

枝にしがみつくポトの剥製
Photo credit: Daderot

想像上の生き物のような姿

大きな目に犬のような鼻、しっかりした手足。

なんだか映画に想像上の生き物として出てきそうな姿をしています。

これがサルの一種であるとはにわかには信じられません。

名前もそうです。

ポトって。。。

フがお尻に付いたら完全にフランス料理になってしまいます。

このポトという名前は、学名にもつけられているので調べてみましたが、よくわかりませんでした。

そもそも意味があるのかもよくわかりません。

スローロリスというサルをご存知の方もいるかもしれません。

名前にリスとついていますが、リスとは全く関係なく、れっきとしたサルの一種です。

日本では江戸時代から認知されていたようで、スローロリスを描いた絵が見つかっています。

ポトはこのロリスのなかまです。

ポトが属するロリス科のサルは、哺乳類の原始的な特徴を持つ原猿のなかまです。

その特徴を言えば、まず、彼らの鼻の頭は犬のように湿っています。

嗅覚は鋭く、嗅覚に頼って食べ物を探し、その良し悪しまでも判断しているそうです。

そして、上唇が左右に分かれています。

ピカチュウや犬や猫を書くとき、皆さん下半分の円を二つ鼻の下に書きますよね。

あれがこのサルのなかまにもあるんです。

サルを観察するとき、口元をよく見ると面白いかもしれませんね。

さらにポトを含めロリス科のサルは夜行性です。

彼らは、網膜の奥にタペータムという組織を持っています。

これが光を鏡のように反射することで、暗い中でも光を増幅させて動くことができるんですね。

また、ポトはスローロリス同様、動きはゆっくりしており、手足で枝をしっかりつかみながら移動します。

しかし、もちろんポトとスローロリスなどほかのロリス科のサルとの違いもあります。

例えば、スローロリスは東南アジアに生息するのに対し、ポトはアフリカにすんでいます。

また、スローロリスがほとんどしっぽがないのに対し、ポトには短いしっぽが生えています。

枝の上で丸まるポトの幼獣
Photo credit: Marie Hale

ポトの生態

生息地

ポトはギニアやガーナ、ナイジェリア、ケニアなどアフリカの熱帯雨林や水辺林に生息しています。

樹上5~30mという比較的高い所で生活しています。

動きは非常にゆっくりとしており、これにより食料となる生物だけでなく、捕食者からも気づかれにくくなります。

食性

ポトは主に果実や小動物、昆虫を食べますが、これらが少なくなる乾季にはガムなども食べます。

形態

体長は30-40センチ、体重600~1600gと意外にサイズがあります。

しっぽの長さは30~10㎝で、体格における雌雄差はありません。

外見上のポトの大きな特徴の一つは、短い人差し指です。

人差し指が短くなったことで、枝をつかむグリップ力が増します。

また、ポトは平爪を持ちますが、この人差し指にだけはかぎ爪を持ち、毛づくろいなどに使います。

もう一つの特徴は、捕食者や他の個体と遭遇したときに現れます。

この時、ポトは顔を伏せて頑丈な肩と硬い皮を盾にして身を守ります。

そしてそのままぶつかっていくことまります。

ポトは本当に面白いサルですね。

行動

ポトは、基本的に単独で行動します。

オスもメスもなわばりを持ち、尿や臭腺から出る分泌物でマーキングします。

オスのなわばりは複数のメスのなわばりと重なっており、メスのものよりも大きいです。

オスもメスも同性に対しては敵対的になります。

繁殖

繁殖に関しては、地域ごとに差はあるものの、子供の離乳時に食料が豊富であるような時期に行われるようです。

メスは一年に一度、約200日の妊娠期間の後に1匹の赤ちゃんを産みます。

赤ちゃんの重さは30~50gで、母親によって世話をされます。

赤ちゃんがまだ小さいうちは、母親は赤ちゃんを置いて採食に出かけますが、3~4カ月もすれば、子供は母親の背中に乗ったり後をつけたりして、採食に同行するようになります。

子供が親から独立するのには6~8カ月を要し、性成熟には約1.5年で達します。

寿命に関しては、飼育下で15~26年生きます。

人間とポト

絶滅リスク・保全

ポトは、最近までアフリカに広く分布しており、適応能力も高いため、個体数は安定しており、絶滅の可能性はほとんど懸念されていませんでした。

しかし、彼らの生息地でどんどん人が増えていること、それに伴い森林が次々と破壊されていること、食用などの目的で狩猟されていることが考慮され、2020年、彼らはレッドリストにおいて準絶滅危惧種に指定されていました。

報告によると、彼らの生息地である森林は、ポト3世代(27年)の間に、20%以上減少し、人間は約2倍になったと言います。

この傾向が続けば、ポトはより絶滅に近づくことになるでしょう。

 West African Potto | The IUCN Red List of Threatened Species

動物園

そんなポトですが、日本では現在1か所でしか見ることができません。

そのたった一か所が愛知県犬山市の日本モンキーセンターです。

ここはサルしか飼育していません。サルだけの動物園です。

しかもその飼育展示種数が約60種と世界一!

ポト以外にも普通の動物園では見られない数々のサルを飼育しているので、サル好きの方はぜひ行ってみてください!

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