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シロガオオマキザル

シロガオオマキザル
©2011 Rama: clipped from the original
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シロガオオマキザルの基本情報

英名:White-fronted Capuchin
学名:Cebus albifrons
分類:オマキザル科 オマキザル属
生息地:ボリビア, ブラジル, コロンビア, ペルー, ベネズエラ
保全状況:LC〈軽度懸念〉

シロガオオマキザル
Photo credit: Nortondefeis

社会性のあるサル

シロガオオマキザルは社会性の高いサルです。

彼らは15~35頭から成る複雄複雌の群れを作ります。

群れにはオスよりメスの方が多く含まれており、オス同士の間には明らかな序列が存在します。

群れ内での不和は比較的少なく、優位の個体は受けるばかりであるものの、相互のグルーミングに多くの時間が割かれます

グルーミングは群れ内の緊張を抑えたり、協調関係を維持したりするために重要な社会的行動です。

そのため、単独行動をするなど社会性の低いサルや、群れに社会性があっても関係の薄い個体同士では、グルーミングがあまり見られません。

ちなみに、グルーミングにはシラミなどを取り除くという衛生的な側面もあります。

また、シロガオオマキザルの赤ちゃんは、母親以外の個体によっても世話されます。

優位なオスが世話をすることもあるようです。

新世界ザルの中には、タマリンといいマーモセットといい、育児の分担をするサルが少なくないですね。

シロガオオマキザル
Photo credit: Ivan Mlinaric

シロガオオマキザルの生態

生息地

シロガオオマキザルは、南米北部熱帯雨林などに生息します。

食性

昼行性で、主に果実昆虫を食べます。

形態

体長は30~40㎝、体重は1~3㎏、しっぽの長さは40㎝前後で、オスの方が大きくなります

しっぽには把握性がありますが、クモザルのなかまのような尾紋がないので、グリップ力は高くなく、しっぽ一本でぶら下がることはできません

体の色は地域によって変わるようです。

行動

シロガオオマキザルは、先述のように複雄複雌の群れを作ります。

この群れは、メスが生まれた群れに留まり、オスが出ていく母系集団です。

群れのコミュニケーションにはグルーミングの他、音声などが使われます。

また、オスはメスの発情をその尿から知るというので、においによるコミュニケーションも行われているようです。

繁殖

シロガオオマキザルの繁殖には明確な季節性がないようですが、多くの出産は乾季に行われます。

メスは150~160日の妊娠期間の後、1匹の赤ちゃんを産みます。

性手に成熟するのは約4歳の時で、性的休止期間は1~2年です。

シロガオオマキザルは、飼育下では25~40年以上生きるようです。

人間とシロガオオマキザル

絶滅リスク・保全

シロガオオマキザルは、生息地の縮小などの影響を受けて個体数を減らし続けていますが、絶滅の危機に関しては軽度懸念に留まっています。

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The IUCN Red List of Threatened Species Established in 1964, the IUCN Red List of Threatened Species has evolved to become the world’s most comprehensive information source on the global conservation ...

動物園

そんなシロガオオマキザルですが、日本の動物園でも見ることができます。

愛知県犬山市の日本モンキーセンターと豊田市の鞍ヶ池公園がこのサルを飼育しているようです。

彼らの社会性を見ることができると思うので、特に愛知県にお住まいの方、是非行ってみてください。

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