メニュー
  • ホーム
  • 図鑑
  • タグ一覧
  • 参考文献
  • 用語辞典
  • クイズ
  • インタビュー
世界のいきものを動画でチェック!YouTube
いきもの.com
  • ホーム
  • 図鑑
  • タグ一覧
  • 参考文献
  • 用語辞典
  • クイズ
  • インタビュー

パンパスジカ

2026 5/16
シカ科
2026年5月16日
草原を歩く分岐角のパンパスジカ
©2014 Fabio Rage : clipped from the original
目次

パンパスジカの基本情報

英名:Pampas Deer
学名:Ozotoceros bezoarticus
分類:鯨偶蹄目 シカ科 パンパスジカ属
生息地:アルゼンチン、ボリビア、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ
保全状況:NT〈準絶滅危惧〉

パンパスジカ 生息地マップ 在来個体群
高草地に並んで立つ赤毛のパンパスジカ母仔
Photo credit: Fabio Rage

草原のシカ

シカというと、ニホンジカなどがそうであるように森に暮らすイメージがありますが、南米に生息するパンパスジカは草原に生息するシカです。

彼らが最も生息する国はブラジルです。

ジャガーやカピバラ、オオカワウソが多く生息する、季節的な水位変動で特徴づけられる広大な湿地、パンタナルには数万頭のパンパスジカがいるとされています。

また、「世界で最も生物多様性に富むサバンナ」とも呼ばれる、オオアリクイやタテガミオオカミ、バク、アルマジロなどが生息する広大なサバンナ、セラードには、2千頭程度のパンパスジカがいます。

あわせて読みたい
ニホンジカ ニホンジカの基本情報 Photo credit: MIKI Yoshihito 参考文献 森林とシカ、そして人 和名、英名、学名を見ても明らかなように、ニホンジカは日本のシカです。しかし、...
あわせて読みたい
オオカワウソ https://youtu.be/9eUorkrAt8w オオカワウソの基本情報 Photo credit: happymillerman 水辺での暮らし オオカワウソは、川や湖など、水のある所で生活します。日中活動...
あわせて読みたい
オオアリクイ https://youtu.be/CvPR36bYz8k オオアリクイの基本情報 Photo credit: Amaury Laporte “大”蟻食い 中南米に生息する、特徴的なシルエットをしたオオアリクイ。彼らはそ...
あわせて読みたい
タテガミオオカミ https://youtu.be/MDMc_VMpp54 タテガミオオカミの基本情報 モデルドッグ 近年の遺伝子研究の発展により、イヌ科動物はオオカミ型系統、南米系統、アカギツネ系統、シマ...
あわせて読みたい
アメリカバク アメリカバクの基本情報 Photo credit: Marco Zanferrari 獏とバク 中国では獏という伝説上の生物が知られています。ゾウの鼻、サイの目、ウシのしっぽ、トラの足をして...

そんな彼らにとって、もう一つ重要な生息環境が、名前にもあるパンパ(英語でpampas)です。

「パンパ」とは、インカ帝国の公用語でもある(インカとはケチュア語で太陽を意味するインティに由来)ケチュア語で、「平原」を意味します。

ブラジル南端部、ウルグアイ全域、アルゼンチン東部の大半にまたがる、北海道の10倍近い面積にもなる広大なパンパは、イネ科の多年草を中心とした植生で特徴づけられ、このような生息環境は北米ではプレーリー、ユーラシアではステップと呼ばれます。

樹木がほとんど生えない平坦なパンパでは、古くから牧畜が盛んでした。

ウシやウマ、ヒツジを放牧するガウチョと呼ばれるカウボーイはパンパが発祥です。

また、気候は温暖で土壌が肥沃なため、大豆やトウモロコシ、ブドウ、小麦などの農業も発達しています。


このようにパンパは人間にとっても非常に魅力的な土地であり、それゆえ人間はパンパを次々と開拓し、農業や牧場の地にしていきます。

これはそこに住む動物たちにとっては大きな脅威です。

このような事態はパンパだけに見られるものではありません。

世界では肉の消費が高まっており、その動物の餌となる大豆の消費もまた急拡大しています。

ブラジルのセラードは、そんな大豆の一大産地。

大規模に自然を開拓し、農地を拡大していくことで、ブラジルは2019年、アメリカを抜いてとうとう大豆生産量世界一となりました。

一方でそれは動物たちの生息環境が縮小していることを意味しており、また、セラード開発による土砂流入や水質汚染は、隣接するパンタナルの環境を破壊しています。


こうした環境に生息するパンパスジカもまた、人間による開発の大きな被害を受けている動物の一種です。

かつて南米の草原に広く存在したパンパスジカは、今や限られた土地に点在するのみとなっており、個体数は現在も減少中です。

また、パンパスジカの生息地は、1世紀前と比べると1%以下に縮小していると言われています。

我々の消費の裏には、こうした犠牲が存在します。

今あなたが食べているものも、元をたどればパンパスジカの生息地だった場所で作られたものかもしれません。

霧の草原を跳躍するパンパスジカ雌の側面
Photo credit: Fabio Rage
WWFジャパン
ブラジル・パンタナール 気候変動と農業・畜産による「水」の喪失 ブラジル・パンタナール 気候変動と農業・畜産による「水」の喪失
WWFジャパン
大豆と「世界で最も生物多様性に富むサバンナ」ブラジル セラードの深い関係 ブラジルの中央を縦断する広大なサバンナ地帯、セラード。豊かな生物多様性、大量の炭素貯留、豊富な地下水源を誇るこの地域の自然が今、牛の放牧や、家畜の餌となる大豆の...

パンパスジカの生態

生息地

標高1,000mまでの、新熱帯区に位置する開けた草原に生息します。

形態

体長は1.1~1.4m、肩高は70~75㎝、体重は30~40㎏で、メスが若干小さくなるものの、性差はあまりありません。

季節による体色の変化もありません。

枝角(アントラー)はオスにのみ生え、片側3つの先端があります。

冬に角は落ちますが、すぐに生え始めます。

成長期の角の周りの皮膚は、夏には落ちます。

緑草地に立つ赤毛のパンパスジカ雌の側面
Photo credit: Peter Schoen

食性

食性はあまり知られていませんが、主に草を食べていると思われます。

捕食者にはジャガーやピューマがいますが、今やノイヌが一番の捕食者です。

あわせて読みたい
ジャガー https://youtu.be/syzI781Oi-w ジャガーの基本情報 Photo credit: Bernard DUPONT 参考文献 南米の覇者 世界で3番目に大きいネコであるジャガーは、南米最大のネコ科動...
あわせて読みたい
ピューマ ピューマの基本情報 Photo credit: Tony Hisgett いろいろと大きいネコ 体長はオスが100~150㎝、メスが85~130㎝、体重はオスが50~100㎏、メスが30~60㎏、尾長は60~...

行動・社会

パンパスジカは、5頭程度の群れを作り、母子のつながりが最も強いです。

オスはメスの群れにいることもありますが、単独で見られることが一般的です。

オスは繁殖期になると角や顔を植物に押し付けにおいを残したり、同じサイズのオスと角をぶつけ合ったりします。

定住性で、季節的な移動は見られません。

繁殖

繁殖には季節性が見られ、出産は9~11月の春に見られます。

メスは約7ヵ月の妊娠期間の後、通常1頭の赤ちゃんを産みます。

赤ちゃんには斑点がありますが、生後2ヵ月で消失します。

性成熟には1歳以降に達し、寿命は飼育下で20年、野生では10年程度と推測されます。

草地で振り返るパンパスジカ仔の後ろ姿
Photo credit: Peter Schoen

人間とパンパスジカ

絶滅リスク・保全

パンパスジカの個体数に関する最近の調査はありませんが、20世紀末には2~8万頭がいたと推測されています。

脅威としては生息地の農地や牧場への転換、生息地の分断、狩猟、ノイヌによる捕食、家畜との競合、家畜からの病気の伝染などがあります。

IUCNのレッドリストでは準絶滅危惧に指定されており、ワシントン条約(CITES)では附属書Ⅰに記載されています。

 Pampas Deer | The IUCN Red List of Threatened Species

動物園

日本でパンパスジカを見ることはできません。

シカ科
パンパスジカ属 シカ科 ノロ亜科 鯨偶蹄目 準絶滅危惧 中南米 アルゼンチン ウルグアイ パラグアイ ブラジル ボリビア
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
カテゴリー
  • 被甲目
    • アルマジロ科
  • 鱗甲目
    • センザンコウ科
  • 管歯目
    • ツチブタ科
  • 有毛目
    • ナマケモノ亜目
      • フタユビナマケモノ科
      • ミユビナマケモノ科
    • アリクイ亜目
      • アリクイ科
      • ヒメアリクイ科
  • イワダヌキ目
    • ハイラックス科
  • 兎形目
    • ウサギ科
    • ナキウサギ科
  • 奇蹄目
    • バク科
    • ウマ科
    • サイ科
  • 長鼻目
    • ゾウ科
  • 海牛目
    • ジュゴン科
    • マナティー科
  • 鯨偶蹄目
    • ペッカリー科
    • イノシシ科
    • シカ科
    • プロングホーン科
    • ウシ科
    • カバ科
    • ラクダ科
    • ヒゲクジラ亜目
      • セミクジラ科
      • コククジラ科
      • ナガスクジラ科
    • ハクジラ亜目
      • アマゾンカワイルカ科
      • イッカク科
      • ネズミイルカ科
      • マッコウクジラ科
      • マイルカ科
    • キリン科
  • フクロネコ形目
    • フクロネコ科
  • 双前歯目
    • カンガルー型亜目
      • カンガルー科
    • ウォンバット型亜目
      • コアラ科
      • ウォンバット科
  • 齧歯目
    • ネズミ形亜目
      • トビネズミ科
      • メクラネズミ科
    • リス形亜目
      • ヤマネ科
      • リス科
    • ヤマアラシ形亜目
      • ヤマアラシ顎下目
        • ヌートリア科
        • デバネズミ科
    • ビーバー形亜目
      • ポケットマウス科
      • ホリネズミ科
      • ビーバー科
  • 単孔目
    • ハリモグラ科
    • カモノハシ科
  • 食肉目
    • ネコ型亜目
      • ネコ科
      • ジャコウネコ科
      • ハイエナ科
      • マングース科
      • マダガスカルマングース科
    • イヌ型亜目
      • アシカ科
      • セイウチ科
      • アザラシ科
      • イタチ科
      • クマ科
      • スカンク科
      • イヌ科
      • アライグマ科
      • レッサーパンダ科
  • 霊長目
    • 曲鼻亜目
      • キツネザル下目
        • アイアイ上科
          • アイアイ科
        • キツネザル上科
          • イタチキツネザル科
          • インドリ科
          • キツネザル科
          • コビトキツネザル科
      • ロリス下目
        • ロリス上科
          • ガラゴ科
          • ロリス科
    • 直鼻亜目
      • メガネザル下目
        • メガネザル上科
          • メガネザル科
      • 真猿下目
        • 広鼻小目
          • オマキザル上科
            • オマキザル科
            • クモザル科
          • サキ上科
            • サキ科
        • 狭鼻小目
          • オナガザル上科
            • オナガザル科
          • ヒト上科
            • ヒト科
            • テナガザル科
  • 参考書籍
  • 用語
  • インタビュー
生き物.comについて
  • Home
  • 図鑑
  • いきもの.comについて
  • お問い合わせ
  1. ホーム
  2. 鯨偶蹄目
  3. シカ科
  4. パンパスジカ
目次