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ウィードマーモセット

2026 3/24
オマキザル科
2026年3月24日
ウィードマーモセット
©2007 grendel khan: clipped from the original
目次

ウィードマーモセットの基本情報

英名:Wied’s Marmoset
学名:Callithrix kuhlii
分類:オマキザル科 コモンマーモセット属
生息地:ブラジル
保全状況:NT〈準絶滅危惧〉

ウィードマーモセット
Photo credit: Kenny Ross

多産猿

ウィードマーモセットを含め、マーモセット亜科のサルはたくさんの子供を産むことができます。

多くのサルのメスには性的休止期間があり、この間メスは発情することはなく子供を産むことはありません。

オランウータンはこの性的休止期間がサルの中で最も長く、約8年ほどだと言われています。

しかし、マーモセット亜科のサルの性的休止期間は非常に短いです。

ウィードマーモセットは産後わずか5~12日で発情を再開します。

このため、マーモセット亜科のサルたちは1年に約2回も子供を産むことができます。

しかも、マーモセット亜科のサルは基本的に、1度の出産で双子を産みます。

これほど多産なサルは他にいません。

多くの子供を産むことができるとなると、このサルはどれだけ早いスピードで増殖していくのかと思ってしまいますが、実はそんなことはありません。

その理由は、繁殖できる個体が限られていることにあります。

ウィードマーモセットは複雄複雌の群れを作りますが、その中で繁殖できるメスは最も優位な1匹だけです。

この1匹のメスのみが群れのオスたちとの子供を産むのです。

なるほど、これだとマーモセット亜科のサルの中に絶滅危惧種が少なくないのもうなずけますね。

ウィードマーモセット
Photo credit: Kenny Ross

ウィードマーモセットの生態

生息地

ウィードマーモセットは、ブラジル東部の沿岸常緑林などに生息します。

食性

昼行性で、果実や花、蜜、樹液、小動物などを食べます。

一日の多くの時間がこの採食に使われ、その他はグルーミングに充てられます。

コミュニケーションとしては、このグルーミングの他、音声やにおいによるものが知られています。

下の動画ではウィードマーモセットの鳴き声を聞くことができます。

形態

体長は20~30cm、体重は350~400g、しっぽの長さは約30㎝です。

ウィードマーモセットは、他のマーモセット同様にかぎ爪を持ちます。

そしてかぎ爪の生えたその手で木にしがみつきつつジャンプで移動します(ヴァーティカル・クリンギング・アンド・リーピング)。

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行動

ウィードマーモセットは、5~9匹から成る複雄複雌の群れを作ります。

繁殖

オスとメスの比率は1:2で、先述のように1匹のメスだけが繁殖します。

メスは複数のオスと交尾をするため、生まれてきた赤ちゃんはどのオスの子か分かりません。

そのため、オスたちは自分の子かもしれない赤ちゃんの育児の一端を担います。

また、彼らだけでなく群れのメスたちも赤ちゃんのお世話をします。

生まれてきた双子の赤ちゃんは母親の体重の4分の1もの重さがあります。

育児の分担は母親の負担の軽減に大きく貢献しています。

ウィードマーモセットのメスは、年に2度、4.5カ月の妊娠期間を終えて双子の赤ちゃんを産みます。

赤ちゃんは4~6カ月で離乳し、12~15カ月で性的に成熟します。

そしてメスは大人になっても群れに留まりますが、オスは成長すると群れを離れていきます。

人間とウィードマーモセット

絶滅リスク・保全

ウィードマーモセットは、森林の縮小や分断、ペット目的の狩猟などにより個体数を減らし続けています。

その結果、2008年、絶滅の危機に関してそれまで軽度懸念とされていたのが準絶滅危惧種としてレッドリストに登録されることになってしまいました。

 Wied’s Marmoset | The IUCN Red List of Threatened Species

動物園

そんなウィードマーモセットですが、日本の動物園では見ることができません。

双子のかわいい赤ちゃんを是非見たいものですが、残念です。

オマキザル科
霊長目 直鼻亜目 真猿下目 広鼻小目 オマキザル上科 オマキザル科 マーモセット亜科 コモンマーモセット属 準絶滅危惧 南米 ブラジル
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