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マーゲイ

2026 3/24
ネコ科
2026年3月24日
マーゲイ
©2011 Clement Bardot: clipped from the original
目次

マーゲイの基本情報

英名:Margay
学名:Leopardus wiedii
分類:ネコ科 オセロット属
生息地:アルゼンチン、ベリーズ、ボリビア、ブラジル、コロンビア、コスタリカ、エクアドル、エルサルバドル、フランス領ギアナ、グアテマラ、ガイアナ、ホンジュラス、メキシコ、ニカラグア、パナマ、パラグアイ、ペルー、スリナム、ウルグアイ、ベネズエラ
保全状況:NT〈準絶滅危惧〉

マーゲイPhoto credit: Malene Thyssen
Photo credit: Malene Thyssen

参考文献

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森の住人

イエネコほどの大きさで、体の斑模様と首筋の斑がつながったような模様が特徴的なマーゲイ。

彼らは、ネコ科動物の中では最も森林での生活に適応した種だと言われています。

マーゲイは、熱帯林や落葉林など様々な森林に生息します。

植物が密生するコーヒーのプランテーションなど、人の手が入っているところにも生息しますが、サトウキビの農園など比較的開けた場所には姿を見せません。

地上も移動しますが、他のネコ科動物と比べて樹上にいる時間が長く、日中は木の枝などに身を預けて休みます。

このように森林に依存した生活を送るマーゲイですが、その身体的特徴も森林での生活を可能にしています。

一つはしっぽ。

彼らのしっぽは、最も近縁で、彼らよりも大きく、そして地上性がより強いオセロットよりも長いです。

これは樹上でバランスをとるための特徴であると考えられます。

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お次は、脚。

彼らの脚力は非常に発達しており、飼育個体が高さ2.4m、距離3.7mも跳んだという記録が残っています。

この脚力で、彼らは枝から枝へ、木から木へジャンプして移動するのです。

最後に足。

彼らの足の関節は非常に柔軟で、180度も回転させることができます。

これにより、マーゲイは頭から先に木を下りることができます。

ネコ科動物の中でこのような木の下り方ができるのは、マーゲイとウンピョウだけです。

また、彼らはなんと2本の足だけで木にぶら下がることができます。

まるでサルのようです。

以上のような森の住人、マーゲイの特徴は、下の動画で見ることができるので、是非ご覧下さい。

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マーゲイの生態

生息地

マーゲイは、中米から南米中部にかけて、低地熱帯雨林などに生息します。

通常、標高1,500mより下の地帯で観察されますが、標高3,000mのアンデス山脈にも生息しています。

食性

マーゲイは主に肉食で、平均200~250gの獲物を捕らえます。

狩りは地上でも樹上でも行い、小型齧歯類や小型有袋類、小型鳥類、トカゲ、カエル、果実などを食べます。

時にタマリンなどの小型霊長類も食べ、信頼性には欠けるものの、マーゲイが狩りの際、フタイロタマリンの子供の泣きまねをしたという報告があります。

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形態

体長はオスが49~79㎝、メスが47~62㎝、体重はオスが2.3~4.9㎏、メスが2.3~3.5㎏、しっぽの長さは30~52㎝で、性的二型が見られます。

斑紋がよく似たオセロットとは、毛の質が違います。

マーゲイの毛は比較的長く、やわらかく、密に生えています。

この毛皮は人間を魅了し、今でも地域的な密猟が行われているようです。

行動

マーゲイは単独性で、主に夜行性です。

日中の観察例もありますが、限られています。

行動域は1~20㎢で、においによるマーキングや、幹、地面をひっかくことでその境界を他個体にアピールします。

行動圏の防衛の有無は不明で、オス同士の行動圏が大幅に重複していることもあるようです。

繁殖

野生下でのマーゲイの繁殖についてはほとんど分かっていませんが、彼らの繁殖は年中みられると考えられています。

排卵周期は32~36日、発情期間は4~10日で、交尾時間はわずか1分です。

妊娠期間は76~84日で、通常1頭の赤ちゃんが産まれます。

育児はもっぱらメスの役割で、ネコ科動物では珍しく、乳首は1対しかありません。

85~170gの赤ちゃんは生後2週で目を開き、約8週で離乳します。

生後6~10カ月には性成熟に達し、大体20カ月で最初の繁殖を行います。

寿命は飼育下で最長24年ですが、野生下ではそれよりかなり短いと思われます。

マーゲイPhoto credit: Supreet Sahoo
Photo credit: Supreet Sahoo

人間とマーゲイ

絶滅リスク・保全

マーゲイはかつて上質な毛皮持つ動物として、幾度となく人間の手にかかってきました。

1976年から1985年の10年間だけでも最低12万頭の毛皮が輸出されていたというので、毛皮目的の狩猟は彼らの生存をさぞ脅かしていたことでしょう。

現在、国際的な取引は禁止されていますが、それでも地域的な密猟は続いているといいます。

今のマーゲイにとっての一番の脅威は生息地の減少と分断です。

森の住人である彼らにとって、森の減少は生存に関わります。

この他、オセロットによるマーゲイの個体数への負の影響が指摘されています。

マーゲイの生息密度は1㎢あたり0.01~0.25頭と推測されています。

個体数は現在も減少し続けており、レッドリストでは絶滅危惧種になる一歩手前、準絶滅危惧(NT)に指定されています。

 Margay | The IUCN Red List of Threatened Species

動物園

そんなマーゲイですが、残念ながら日本の動物園では見ることができません。

ただ、ここに出てきたオセロットには、神奈川県のよこはま動物園ズーラシアでのみ見ることができます。

彼らを見たときには、是非マーゲイのことも思い出してあげてください。

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