メニュー
  • ホーム
  • 図鑑
  • タグ一覧
  • 参考文献
  • 用語辞典
  • クイズ
  • インタビュー
世界のいきものを動画でチェック!YouTube
いきもの.com
  • ホーム
  • 図鑑
  • タグ一覧
  • 参考文献
  • 用語辞典
  • クイズ
  • インタビュー

ナマケグマ

2026 5/13
クマ科
2026年5月13日
白い鼻面が特徴のナマケグマの横顔
©2014 kieran: clipped from the original
目次

ナマケグマの基本情報

英名:Sloth Bear
学名:Melursus ursinus
分類:クマ科 ナマケグマ属
生息地:インド、ネパール、スリランカ
保全状況:VU〈絶滅危惧Ⅱ類〉

母の背に乗るナマケグマ仔と母の側面
Photo credit: Erik Drost

アリクイグマ

英名に付く“Sloth”とは怠惰や怠け者を意味し、あの動きがゆっくりとしたナマケモノのことも指します。

そんな言葉を名前に付けられ、発見当初は上顎の切歯がないことからナマケモノの仲間とされたことすらあるナマケグマ。

本当に彼らは“ナマケ”という名にふさわしい動物なのでしょうか。

ナマケモノと比べると、答えは否です。

ナマケグマは、人よりも早いスピードで走ることができるし、食物も沢山摂取します。

トラのような敵に遭遇したらナマケモノのようにじっとせず、立ち向かいもします。

下の動画ではナマケグマがトラと戦い、追い払う様子を見ることができますが、このような姿を見れば彼らを怠けているとはとても形容できません。

そこで、ここでは新たな名前を提案しようと思います。

「アリクイグマ」です。

ナマケグマは、8種いるクマ科動物の中で最も昆虫を食べるクマです。

果実のなる季節以外では摂取する食物の8割以上を昆虫が占めるほどです。

この昆虫の中でも特に好きなのが、アリとシロアリです。

ナマケグマの嗅覚は非常に優れており、地下深くのアリやシロアリの存在をにおいで感知します。

そして、長い爪と強靭な前足で土を掘り、大きな舌や長い下唇を使って獲物をすすり取ります。

この時の音は大きく、100m以上先でも聞こえると言います。

下の動画では、彼らがアリクイを食らう様子を見ることができます。

舌や爪以外にも、ナマケグマはアリやシロアリを食べるためにいくつかの特徴を持っています。

例えば、ナマケグマは鼻の穴を自在に閉じることができます。

これはアリやシロアリが鼻の中に入ってこないようにするためです。

また、先ほど述べた通り、ナマケグマは上顎切歯が退化しています。

そのため、歯がアリやシロアリを大量に舐めとるのを邪魔することはありません。

ちなみに、アリやシロアリをよく食べる有名な動物にアリクイがいますが、彼らには歯が全くありません。

さらにちなむと、アリクイはナマケモノと同じく有毛目(ナマケグマは肉食目)に分類されます。

こう見るとナマケグマはなにかとナマケモノとの因縁があるように思えます。

さて、アリやシロアリを食べるという特徴に由来したアリクイグマという名称は、ナマケグマという名称よりもふさわしいのではないでしょうか。

そもそも、ナマケグマは勝手に怠惰を意味する名前を付けられ、不服に感じているのではないでしょうか。

まあでも、どんな名前を付けられようが、そんなの気にすることもなく、彼らは今日もせっせとアリとシロアリを食べるのでしょうが。

岩で長爪を見せるナマケグマの顔と前足
Photo credit: Tim Evanson

ナマケグマの生態

生息地

ナマケグマは、南アジアの森林地帯に生息します。

低地を好みますが標高2,000mでの観察例があります。

生息地の9割はインドに位置すると考えられており、かつて生息していたブータンやバングラデシュでは絶滅した可能性があります。

生息地の一部では、ツキノワグマとマレーグマと、同所的に生息しているようです。

あわせて読みたい
ツキノワグマ https://youtu.be/G9xjHxOwivw https://youtu.be/bltfrOWuNlM https://youtu.be/2CjdjhhLJZo ツキノワグマの基本情報 英名:Asiatic Black Bear学名:Ursus thibetanus...
あわせて読みたい
マレーグマ https://youtu.be/1vZS7U0EJNM https://youtu.be/G9xjHxOwivw マレーグマの基本情報 英名:Sun Bear学名:Helarctos malayanus分類:クマ科 マレーグマ属生息地:バング...

食性

ナマケグマは雑食性ですが、昆虫を好んで食べます。

この他、葉やハチミツ、花、果実なども食べ、果実がなる季節には食物の7~9割を果実に依存するようになります。

農地が近ければ、サトウキビやトウモロコシ、ピーナッツなどの作物を利用することもあります。

主な捕食者にはトラがいますが、その他ヒョウやドールも彼らを襲うことがあるようです。

あわせて読みたい
ヒョウ https://youtu.be/Q76K40_oWFU ヒョウの基本情報 英名:Leopard学名:Panthera pardus分類:ネコ科 ヒョウ属生息地:アフガニスタン、アンゴラ、アルメニア、アゼルバイ...
あわせて読みたい
ドール https://youtu.be/fKF-CrrCTQI ドールの基本情報 英名:Dhole学名:Cuon alpinus分類:イヌ科 ドール属生息地:バングラデシュ, ブータン, カンボジア, 中国, インド, ...

形態

体長は1.5~1.9m、肩高は60~90㎝、体重はオスが80~140㎏、メスが55~95㎏で性的二型が見られます。

尾はクマ科の中で最長で、15~18㎝になります。

手足は大きく、穴を掘る爪は約10㎝にもなります。

鼻先は動かすことができ、においをかいだり砂を払ったりするのに使われます。

胸にはUやYの模様があることがあります。

2足で立つ白胸のナマケグマの側面
Photo credit: Marieke IJsendoorn-Kuijper

行動

ナマケグマは主に夜行性ですが、特に子連れの母子は日中活動します。

単独性と考えられ、行動圏は他のクマと比べて狭いようです。

木登りはできますが、ツキノワグマほど素早くは登れません。

また、泳ぐこともできます。

ナマケグマは、ヒグマなどに見られる冬ごもりはしません。

あわせて読みたい
ヒグマ https://youtu.be/e7g4s9EUmEo https://youtu.be/gx6TZNpildk https://youtu.be/G9xjHxOwivw https://youtu.be/bltfrOWuNlM https://youtu.be/2CjdjhhLJZo ヒグマの基本...

繁殖

繁殖は地域によっては年中行われるようですが、一般的には5月~7月に行われると考えられています。

妊娠期間は6~7カ月で、通常1~2頭の赤ちゃんが産まれます。

赤ちゃんは生後3週以降に目を開き、4~5週で巣穴から出始めます。

ナマケグマでは、子どもが母親の背中に乗る姿がよく観察されます。

子供は1.5~2.5歳で独立し、約3歳で性成熟に達します。

寿命に関しては、飼育下で40年近く生きる個体もいるようです。

歩く母の背に乗る黒毛のナマケグマ仔
Photo credit: Erik Drost

人間とナマケグマ

絶滅リスク・保全

ナマケグマは、生息地の破壊、分断、密猟などのために個体数を減らし続けています。

ナマケグマを捕らえることは禁止されていますが、胆のうや脂肪、歯、骨、爪などを伝統的な儀式や薬に利用するため、密猟が未だ絶えません。

また、今ではほとんど見られなくなったものの、かつては“踊るクマ”という見世物として野生のナマケグマの子供がさらわれていました。

これら脅威に加え、増加する人口は人とナマケグマの更なる軋轢を生みます。

ナマケグマには、トラという捕食者がいるためか攻撃性があり、人を襲い死に至らしめることもあります。

インドで行われたある調査では、1989~1994年の間に700件以上もの襲撃事故があったと言います。

人口が増えている今、こういった事故は増えているようで、作物を荒らすことも加えて、人々の間にはナマケグマに対するよくないイメージが醸成されています。

このような人々の認識は、保全の際の懸念事項となっています。

この他、スリランカでは四半世紀も続いた内戦の影響も示唆されています。

ナマケグマは現在、絶滅危惧Ⅱ類に指定されており、CITES附属書Ⅰに記載されています。

 Sloth Bear | The IUCN Red List of Threatened Species

動物園

そんなナマケグマですが、残念ながら日本の動物園では見ることができません。

ナマケグマは、日本で飼育されていない唯一のクマです。

いつの日か彼らも日本で見ることができるようになるといいですね。

草地で正面を向くナマケグマ仔の顔接写
Photo credit: Chandan Singh
クマ科
食肉目 イヌ型亜目 クマ科 ナマケグマ属 絶滅危惧Ⅱ類 アジア 南アジア インド スリランカ ネパール
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
カテゴリー
  • 被甲目
    • アルマジロ科
  • 鱗甲目
    • センザンコウ科
  • 管歯目
    • ツチブタ科
  • 有毛目
    • ナマケモノ亜目
      • フタユビナマケモノ科
      • ミユビナマケモノ科
    • アリクイ亜目
      • アリクイ科
      • ヒメアリクイ科
  • イワダヌキ目
    • ハイラックス科
  • 兎形目
    • ウサギ科
    • ナキウサギ科
  • 奇蹄目
    • バク科
    • ウマ科
    • サイ科
  • 長鼻目
    • ゾウ科
  • 海牛目
    • ジュゴン科
    • マナティー科
  • 鯨偶蹄目
    • ペッカリー科
    • イノシシ科
    • シカ科
    • プロングホーン科
    • ウシ科
    • カバ科
    • ラクダ科
    • ヒゲクジラ亜目
      • セミクジラ科
      • コククジラ科
      • ナガスクジラ科
    • ハクジラ亜目
      • アマゾンカワイルカ科
      • イッカク科
      • ネズミイルカ科
      • マッコウクジラ科
      • マイルカ科
    • キリン科
  • フクロネコ形目
    • フクロネコ科
  • 双前歯目
    • カンガルー型亜目
      • カンガルー科
    • ウォンバット型亜目
      • コアラ科
      • ウォンバット科
  • 齧歯目
    • ネズミ形亜目
      • トビネズミ科
      • メクラネズミ科
    • リス形亜目
      • ヤマネ科
      • リス科
    • ヤマアラシ形亜目
      • ヤマアラシ顎下目
        • ヌートリア科
        • デバネズミ科
    • ビーバー形亜目
      • ポケットマウス科
      • ホリネズミ科
      • ビーバー科
  • 単孔目
    • ハリモグラ科
    • カモノハシ科
  • 食肉目
    • ネコ型亜目
      • ネコ科
      • ジャコウネコ科
      • ハイエナ科
      • マングース科
      • マダガスカルマングース科
    • イヌ型亜目
      • アシカ科
      • セイウチ科
      • アザラシ科
      • イタチ科
      • クマ科
      • スカンク科
      • イヌ科
      • アライグマ科
      • レッサーパンダ科
  • 霊長目
    • 曲鼻亜目
      • キツネザル下目
        • アイアイ上科
          • アイアイ科
        • キツネザル上科
          • イタチキツネザル科
          • インドリ科
          • キツネザル科
          • コビトキツネザル科
      • ロリス下目
        • ロリス上科
          • ガラゴ科
          • ロリス科
    • 直鼻亜目
      • メガネザル下目
        • メガネザル上科
          • メガネザル科
      • 真猿下目
        • 広鼻小目
          • オマキザル上科
            • オマキザル科
            • クモザル科
          • サキ上科
            • サキ科
        • 狭鼻小目
          • オナガザル上科
            • オナガザル科
          • ヒト上科
            • ヒト科
            • テナガザル科
  • 参考書籍
  • 用語
  • インタビュー
生き物.comについて
  • Home
  • 図鑑
  • いきもの.comについて
  • お問い合わせ
  1. ホーム
  2. 食肉目
  3. イヌ型亜目
  4. クマ科
  5. ナマケグマ
目次