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ブッシュバック

ブッシュバック
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目次

ブッシュバックの基本情報

英名:Bushbuck
学名:Tragelaphus scriptus
分類:鯨偶蹄目 ウシ科 ブッシュバック属
生息地:アンゴラ、ベナン、ボツワナ、ブルキナファソ、ブルンジ、カメルーン、中央アフリカ共和国、チャド、コンゴ、コンゴ民主共和国、コートジボワール、赤道ギニア、エスワティニ、エチオピア、ガボン、ガンビア、ガーナ、ギニア、ギニアビサウ、ケニア、リベリア、マラウィ、マリ、モーリタニア、モザンビーク、ナミビア、ニジェール、ナイジェリア、ルワンダ、セネガル、シエラレオネ、ソマリア、南アフリカ、南スーダン、スーダン、タンザニア、トーゴ、ウガンダ、ザンビア、ジンバブエ
保全状況:LC〈軽度懸念〉

ブッシュバック
Photo credit: Joris Komen

一人でも沢山

アフリカのサハラ砂漠以南に広く生息するアンテロープ、ブッシュバック。

雌雄ともに存在する白い縞模様や斑点が特徴的な彼らは、アフリカ40カ国以上に存在する、最も広く生息するアフリカ有蹄類の一種です。

また、彼らの個体数は少なく見積もっても130万頭以上はいるとされており、圧巻の大移動で有名なオグロヌーに匹敵する個体数を誇ります。

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そんなブッシュバックは、オグロヌーなどとは異なり主に単独性の有蹄類で、アフリカでは最も社会性が低いアンテロープとして知られています。

群れることには、捕食者を見つける目を増やす効果や、捕食者に狙われにくくする効果、反対に狩りの効率を上げる効果、そして繁殖機会を増やす効果などがあります。

インパラガゼルヌーなどアフリカに生息するアンテロープは群れる傾向が強く、さらには他の種との混群を作るものたちもいます。

一方、群れを作るのにもデメリットがあります。

例えば群れでは資源をめぐる競争が高まります。

資源には水やエサ、異性などがありますが、これらはどれも限られた資源です。群れを作る場合、限られた資源を取り合う競争が起きてしまうのです。

群れでいると特にエサが食べつくされることもあるため、群れを作る種にはシマウマやヌーなど大移動を余儀なくされるものもいます。

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群れを作るこうしたメリット、デメリットは、群れを作らないメリット、デメリットと表裏一体です。

そして、群れを作らないブッシュバックが繫栄していることからも、群れを作ることと作らないこと、どちらが生存に有利なのかは一概に言えないことがわかります。

ちなみに、ブッシュバックが広く、多数生息しているのには、彼らの生殖能力も関係していると思われます。

ブッシュバックの妊娠期間は約半年で、環境やメスの状態がいいと彼らは年に2回出産することができます。

大群を見ると、どうしてもその動物の栄華を感じてしまいますが、一人で暮らすブッシュバックのような種も、広く見れば実は栄達を享受している場合があることを、彼らは教えてくれます。

ブッシュバック
Photo credit: Bernard DUPONT

ブッシュバックの生態

分類

北部~西部の系統と、東部~南部の系統の2つが知られており、両者は別種とされる場合もあります。

生息地

ブッシュバックは標高4,000mまでの森林の縁や茂みなどに生息します。

コンゴ盆地の森林や南西アフリカには不在です。

また、乾燥地帯やキャノピーが閉じている森林にも不在です。

人間の居住地近くや狩猟圧が高い場所でも生きていくことができます。

形態

肩高はオスが70~100㎝、メスが65~85㎝、体重はオスが40~77㎏、メスが30~36㎏でオスの方が大きくなります。

角(ホーン)はオスにのみ生え、最大で50㎝近くになります。

オスの角は3歳ごろ完成します。

体色はメスの方が明るい傾向にあります。

ブッシュバック
Photo credit: Bernard DUPONT

食性

主にブラウザーであるブッシュバックは、葉や木の枝、花などを主食とします。

作物を食べることもあり、害獣とされる地域もあります。

捕食者にはライオンヒョウチーターハイエナリカオンなどがいます。

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行動・社会

薄明薄暮時や夜に活発になり、特に夜には開けた場所で採餌します。

主に単独性ですが、なわばり性が弱いため、良質な餌場などでは複数が集まる場合もあります。

繁殖期にはオスのなわばり性は高まり、闘争が見られることがあります。

ブッシュバックは泳ぐことができます。

繁殖

繁殖は年中行われますが、乾燥地帯では雨季に出産のピークが見られます。

妊娠期間は約半年で、4㎏程度の赤ちゃんが一度に一頭生まれます。

赤ちゃんは生後4ヵ月ごろまでの間は茂みに隠れて育ち、母親は定期的に赤ちゃんのもとを訪れて授乳します(ハイダー型)

子は約1歳ごろ性成熟に達し、寿命は飼育下で約15年です。

ブッシュバック
Photo credit: Bernard DUPONT

人間とブッシュバック

絶滅リスク・保全

生息地の破壊や肉、スポーツ目的の狩猟は脅威となりえますが、今のところ影響は大きくありません。

森林の開拓はむしろブッシュバックにとって適した環境を作る場合もあり、彼らの生息地の拡大につながっています。

個体数は134万頭以上と推測されており、その数は安定しています。

IUCNのレッドリストでは軽度懸念の評価です。

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動物園

日本でブッシュバックに会うことはできません。

ブッシュバック
Photo credit: Bernard DUPONT
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