メニュー
  • ホーム
  • 図鑑
  • タグ一覧
  • 参考文献
  • 用語辞典
  • クイズ
  • インタビュー
世界のいきものを動画でチェック!YouTube
いきもの.com
  • ホーム
  • 図鑑
  • タグ一覧
  • 参考文献
  • 用語辞典
  • クイズ
  • インタビュー

チャコペッカリー

2026 5/13
ペッカリー科
2026年5月13日
土の地面を歩くチャコペッカリーの正面
©2017 Eric Kilby : clipped from the original
目次

チャコペッカリーの基本情報

英名:Chacoan Peccary
学名:Catagonus wagneri
分類:鯨偶蹄目 ペッカリー科 チャコペッカリー属
生息地:アルゼンチン、ボリビア、パラグアイ
保全状況:EN〈絶滅危惧ⅠB類〉

落葉地に立つ白縞顔のチャコペッカリー
Photo credit: Eric Kilby

参考文献

ブタの動物学 アニマルサイエンス / 田中智夫 【全集・双書】
created by Rinker
¥4,180 (2026/05/13 18:27:44時点 楽天市場調べ-詳細)
  • Amazon
  • 楽天市場
  • Yahooショッピング

グランチャコのペッカリー

それまで絶滅したと思われており、1975年に初めて生きた個体が確認されたチャコペッカリーは、パラグアイ西部、ボリビア南東部、アルゼンチン北部にわたって、グランチャコと呼ばれる地域にのみ生息します。

グランチャコは雨があまり降らず乾燥しており、気温が高い地域で、水分が奪われるのを防ぐために葉ではなく棘を発達させた植物が多いことで特徴づけられます。


このグランチャコに生息するチャコペッカリーは、厳しい環境によく適応しています。

一部では20㎝にもなる長い体毛は、棘がある植物から身を守ります。

また、比較的長い脚と小さい足は、棘を持つ植物が生い茂る環境での移動を容易にします。

食性に目を移すと、彼らはサボテンを最も食べます。

水分のほとんどをこのサボテンから摂取するため、乾燥した環境でも生きていくことができます。


ところでサボテンは、水分を多く失う日中ではなく、夜に気孔を開き二酸化炭素を吸収するCAM植物と呼ばれる特殊な植物です。

夜には太陽光がなく光合成ができないため、サボテンは吸収した二酸化炭素をリンゴ酸などの有機酸に結合させ、液胞に蓄積しておきます。

そして日が出るとそこから二酸化炭素を放出し、光合成をしてエネルギーを得ているのです。

このように酸性度の高いサボテンは、哺乳類にとってはあまりいいエサではありません。

しかし、チャコペッカリーはこの酸を消化できる腎臓を持っているため、サボテンを主食とすることができています。

他にも彼らはサボテンを消化するのに特殊化した、2部屋に分かれた胃を持っています。


乾燥地域への適応は他にも見られます。

例えば、彼らは水分を極力失わないようにするために、非常に濃縮な尿を排出します。

また、彼らはミネラルなどの足りない栄養分を補うために、ハキリアリなどのアリ塚をなめます。


このように厳しい環境に適応しているチャコペッカリーですが、現在彼らは大きな脅威に直面しています。

大きな脅威の一つが生息地の破壊です。

特に乾燥地域に適応している大豆の農地拡大により、チャコペッカリーの生息地がどんどん縮小しています。

過去15年の間で彼らの生息地の50%以上が失われたと推定されており、同じ事が将来の15年で起きると言われています。

かつて思われていたように、彼らが本当に絶滅種とならないよう祈るばかりです。

砂利地を歩く白縁顔のチャコペッカリー
Photo credit: Eric Kilby

チャコペッカリーの生態

生息地

チャコペッカリーはグランチャコの乾燥地帯に生息します。

形態

体長は90~117㎝、肩高は50~70㎝、体重は30~50㎏、尾長は3~10㎝でペッカリーの中では最大です。

ペッカリーにしては比較的大きな耳と長い吻部が特徴的です。

上顎犬歯が上に曲がり外から見えるイノシシのなかまと違い、彼らの上顎犬歯は下に向いています。

歯は上下でしっかりと噛みあいます。

あわせて読みたい
セレベスバビルサ セレベスバビルサの基本情報 英名:Sulawesi Babirusa学名:Babyrousa celebensis分類:鯨偶蹄目 イノシシ科 バビルサ属生息地:インドネシア保全状況:VU〈絶滅危惧Ⅱ類...

食性

サボテンを主食とし、アカシアやキアベなどの果実、葉、根、死肉、小型哺乳類なども食べます。

種子を消化しきらず排出する彼らは種子散布者としての役割を持っています。

捕食者にはピューマとジャガーが知られています。

あわせて読みたい
ピューマ ピューマの基本情報 英名:Puma /Cougar/ Mountain lion学名:Puma concolor分類:ネコ科 ピューマ属生息地:アルゼンチン、ベリーズ、ボリビア、ブラジル、カナダ、チ...
あわせて読みたい
ジャガー https://youtu.be/syzI781Oi-w ジャガーの基本情報 英名:Jaguar学名:Panthera onca分類:ネコ科 ヒョウ属生息地:アルゼンチン、ベリーズ、ボリビア、ブラジル、コロ...

行動・社会

昼行性の彼らは10頭までのオスメス交じった群れで暮らします。

群れには序列はないようです。

行動圏は約1,000haで、臭腺から出る分泌物でマーキングされます。

なわばり性が見られますが、他のペッカリーほど攻撃的ではありません。

葉を漁る2頭のチャコペッカリー
Photo credit: Michael Fraley

繁殖

出産は9月から11月にかけて見られます。

メスは年に1度出産します。

妊娠期間は約150日で、一度に1~4頭、通常2~3頭の赤ちゃんを産みます。

赤ちゃんは生後すぐに母親について歩くことができるようになります。

性成熟には2歳までには達し、寿命は野生で10年未満、飼育下では18年の記録があります。

人間とチャコペッカリー

絶滅リスク・保全

全個体数の情報はありませんが、アルゼンチンでは2002年に3,200頭、パラグアイでは1990年代初頭に5,000頭いたとされています。

個体数は現在減少中とされており、IUCNのレッドリストでは絶滅危惧ⅠB類、ワシントン条約(CITES)では附属書Ⅰに記載されています。

脅威としては生息地の破壊の他、狩猟が挙げられます。

他のペッカリーと比べるとその毛皮の価値は10分の1程度ですが、その肉は現地の人々にとって重要なタンパク源です。

現地のブッシュミート市場では、最も重要なものの一種とされています。

 Chacoan Peccary | The IUCN Red List of Threatened Species

動物園

日本でチャコペッカリーに会うことはできませんが、近縁のクビワペッカリーには日本のいくつかの動物園で見ることができます。

砂地に寄り添うチャコペッカリーの2頭
Photo credit: Jean Ogden Just Chaos Photography
ペッカリー科
ペッカリー科 チャコペッカリー属 鯨偶蹄目 絶滅危惧ⅠB類 中南米 アルゼンチン パラグアイ ボリビア
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
カテゴリー
  • 被甲目
    • アルマジロ科
  • 鱗甲目
    • センザンコウ科
  • 管歯目
    • ツチブタ科
  • 有毛目
    • ナマケモノ亜目
      • フタユビナマケモノ科
      • ミユビナマケモノ科
    • アリクイ亜目
      • アリクイ科
      • ヒメアリクイ科
  • イワダヌキ目
    • ハイラックス科
  • 兎形目
    • ウサギ科
    • ナキウサギ科
  • 奇蹄目
    • バク科
    • ウマ科
    • サイ科
  • 長鼻目
    • ゾウ科
  • 海牛目
    • ジュゴン科
    • マナティー科
  • 鯨偶蹄目
    • ペッカリー科
    • イノシシ科
    • シカ科
    • プロングホーン科
    • ウシ科
    • カバ科
    • ラクダ科
    • ヒゲクジラ亜目
      • セミクジラ科
      • コククジラ科
      • ナガスクジラ科
    • ハクジラ亜目
      • アマゾンカワイルカ科
      • イッカク科
      • ネズミイルカ科
      • マッコウクジラ科
      • マイルカ科
    • キリン科
  • フクロネコ形目
    • フクロネコ科
  • 双前歯目
    • カンガルー型亜目
      • カンガルー科
    • ウォンバット型亜目
      • コアラ科
      • ウォンバット科
  • 齧歯目
    • ネズミ形亜目
      • トビネズミ科
      • メクラネズミ科
    • リス形亜目
      • ヤマネ科
      • リス科
    • ヤマアラシ形亜目
      • ヤマアラシ顎下目
        • ヌートリア科
        • デバネズミ科
    • ビーバー形亜目
      • ポケットマウス科
      • ホリネズミ科
      • ビーバー科
  • 単孔目
    • ハリモグラ科
    • カモノハシ科
  • 食肉目
    • ネコ型亜目
      • ネコ科
      • ジャコウネコ科
      • ハイエナ科
      • マングース科
      • マダガスカルマングース科
    • イヌ型亜目
      • アシカ科
      • セイウチ科
      • アザラシ科
      • イタチ科
      • クマ科
      • スカンク科
      • イヌ科
      • アライグマ科
      • レッサーパンダ科
  • 霊長目
    • 曲鼻亜目
      • キツネザル下目
        • アイアイ上科
          • アイアイ科
        • キツネザル上科
          • イタチキツネザル科
          • インドリ科
          • キツネザル科
          • コビトキツネザル科
      • ロリス下目
        • ロリス上科
          • ガラゴ科
          • ロリス科
    • 直鼻亜目
      • メガネザル下目
        • メガネザル上科
          • メガネザル科
      • 真猿下目
        • 広鼻小目
          • オマキザル上科
            • オマキザル科
            • クモザル科
          • サキ上科
            • サキ科
        • 狭鼻小目
          • オナガザル上科
            • オナガザル科
          • ヒト上科
            • ヒト科
            • テナガザル科
  • 参考書籍
  • 用語
  • インタビュー
生き物.comについて
  • Home
  • 図鑑
  • いきもの.comについて
  • お問い合わせ
  1. ホーム
  2. 鯨偶蹄目
  3. ペッカリー科
  4. チャコペッカリー
目次