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ダスキールトン

2026 5/16
オナガザル科
2026年5月16日
木の枝に座る白い眼縁のダスキールトン
©2008 Lip Kee: clipped from the original
目次

ダスキールトン

英名:Dusky Lutung
学名:Trachypithecus obscurus
分類:霊長目 オナガザル科 ラングール属
生息地:マレーシア, ミャンマー, タイ
保全状況:NT〈準絶滅危惧〉

ダスキールトン 生息地マップ 在来個体群
白アイマスクのダスキールトンの顔
Photo credit: Ah Wei

目出し帽をかぶったサル

ダスキールトンはメガネをかけているようだということで“Spectacled Leaf Monkey(メガネをかけたサル)”と呼ばれることもあります。

ただ、メガネをかけているというよりも、断然目出し帽を被っているようです。

そう、我々が強盗と聞いてイメージする、目と鼻と口だけが切り取られたあの黒い被り物です。

ダスキールトンは黒い顔に丸くて白い模様が目と口の部分にあるのでこちらの方がぴったりなのではないでしょうか。

目出し帽は英語で“ski mask”と言います。

スキーマスクルトン、いかがでしょうか。

ところで、目出し帽を被ったような風貌のダスキールトンですが、赤ちゃんはそれとは全くかけ離れています。

体毛は黒ではなくオレンジ色、大人にある白い模様もありません。

この色で強盗に入ればめちゃくちゃ目立ってしまいますが、9カ月ほどで大人のような強盗の風貌になります。

ちなみに、赤ちゃんがド派手な色をしている理由には、捕食者から見えにくいからという説があります。

自然界では赤ちゃんの方が強盗に向いているのかもしれません。

下の動画では赤ちゃんの姿も見ることができるので是非ご覧ください。

ダスキールトンの生態

ダスキールトンは、マレー半島周辺の低木林などに生息します。

昼行性のこのサルは、葉や果実、種子、昆虫などを食べます。

その量は1日に約2㎏にもなるそうです。

体長は42~61㎝、体重はオスが約7.5㎏、メスが約6.5㎏、しっぽの長さは50~85㎝で、オスの方がやや大きくなります。

ダスキールトンは、5~20頭から成る単雄複雌ないし複雄複雌の群れを作ります。

群れの頂点には1匹のオトナオスがおり、このオスは、群れをまとめること、捕食者から守ること、なわばりを監視することを主要な役割としています。

一方、群れの中心にはいないオスは、群れから離れて1頭で行動したり、オスだけの群れを作ったりして自分の群れを作るチャンスをうかがいます。

ダスキールトンは非常に社会的で、コミュニケーションも様々です。

群れのきずなを深めるグルーミングや音声によるコミュニケーション、互いにハグする様子はこのサルにはよく見られます。

繁殖は1年中行われますが、出産は1月~3月にかけてみられることが多いです。

メスの月経周期は約3週間で、発情時には陰部が腫脹します。

交尾が成功すると、メスは約145日の妊娠期間の後、通常1匹の赤ちゃんを産みます。

赤ちゃんはもっぱら母親に依存していると考えられています。

性成熟には3~4歳で達し、飼育下では約25年生きます。

出産間隔は約2年です。

樹枝に座るダスキールトンの母と仔
Photo credit: tontantravel

人間とダスキールトン

絶滅リスク・保全

ダスキールトンは、狩猟や生息地の破壊などにより個体数を減らしています。

現在は準絶滅危惧種ですが、これは10年以上前の評価によるものなので、もしかすると新たな評価に基づけば、このサルの状況は深刻になっているかもしれません。

 Dusky Lutung | The IUCN Red List of Threatened Species

動物園

そんなダスキールトンですが、残念ながら日本で会うことはできません。

ただ、目出し帽を被ることで、ダスキールトンのものまねをすることならできます。

ダスキールトンの気持ちになりたい方はお近くの雑貨屋でお買い求めください。

また、近縁のシルバールトンには愛知県の日本モンキーセンターと愛媛県のとべ動物園で会うことができます。

シルバールトンであればという方はこれらの動物園に足を運んでみてください。

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オナガザル科
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