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シシオザル

2026 5/15
オナガザル科
2026年5月15日
銀色のたてがみのシシオザルの正面
©2010 Shannon Kringen: clipped from the original
目次

シシオザルの基本情報

英名:Lion-tailed macaque
学名:Macaca silenus
分類:オナガザル科 マカク属
生息地:インド
保全状況:EN〈絶滅危惧ⅠB類〉

屋根上で仔を抱える灰鬣のシシオザルの母
Photo credit: Bikash Das

ライオンのしっぽ

シシオザルのシシオとは、「獅子の尾」つまり、ライオンのしっぽの事です。

シシオザルのしっぽが、ライオンのしっぽのように見えるためこう名付けられました。

実際に、シシオザルのしっぽは、先っちょがふさふさしていて本当にライオンのしっぽのようです。

でもちょっと待ってください。

ライオンのようなのはしっぽだけでしょうか。

目線をしっぽから上の方に移しましょう。

すると、黒いシシオザルの顔の周りに、白いたてがみが生えていることに気づくでしょう。

どっちかっていうと、たてがみの方がライオンっぽくありません?

名前を付けた人は、なんでわざわざしっぽなんかに注目したのでしょう。

偏屈なひとだったにちがいありません。

ライオンザルとか、シシザルでよかったじゃないですか。

ただ、ライオンと名のつくサルは別にいます。

それが南米に住むライオンタマリンです。

ライオンタマリンにはゴールデンライオンタマリンやドウグロライオンタマリンなど4種類がいますが、こちらは、そのたてがみがライオンのようだということでその名がつけられました。

シシオザルの名付け親は、これを気にしてしっぽに注目せざるをえなかったのでしょうか。

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ちなみに、学名に用いられている“silenus(シーレーノス)”はギリシア神話に出てくるサテュロス(ワインの神ディオニュソスの伴侶)のことです。

とりあえず、名前と学名つけた人全員出てきて理由を説明してほしいですね。

藪地に立つ黒毛と長尾のシシオザルの側面
Photo credit: Sankara Subramanian

シシオザルの生態

生息地

シシオザルは、インド南西部にある西ガーツ山脈の広葉樹林に生息します。

樹上性が高く、これは同じマカク属のニホンザルとは異なる生態です。

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食性

昼行性で、基本的には果実をたべますが、種子や葉っぱ、昆虫も食べます。

形態

体長は40~60㎝、体重は、オスが5~10㎏、メスが3~6キロ、しっぽの長さは25~40㎝で、オスの方がメスよりもかなり大きくなります。

行動

シシオザルは10~30頭ほどの単雄複雌ないし複雄複雌の群れを作ります。

通常、群れには最も優位なオスが1匹おり、繁殖や採食において優先権を持ちます。

群れは縄張りを持ちますが、なわばりをアピールする際、ラウドコールという大きな声を頻繁に発します。

これは、マカク属のサルの中では、シシオザルだけに見られる珍しい行動です。

また、シシオザルの社会は、オスが成長すると生まれた群れを離れ、メスが留まる母系社会です。

オスはいくつかの群れを転々とし、最終的に自分の群れを持つようになります。

繁殖

繁殖に季節性はありませんが、多くの赤ちゃんはえさが豊富な湿潤な時期に生まれてきます。

メスは発情すると性皮を腫脹させます。

それに加え音声によってオスに発情を示します。

妊娠期間は約半年で、400~500gの赤ちゃんが通常1匹生まれます。

赤ちゃんは主に母親に育てられ、約1年で離乳します。

そしてその後、オスは約8歳、メスは約5歳で性的に成熟します。

メスの性的休止期間は約1年、寿命は、飼育下で30~40年です。

人間とシシオザル

絶滅リスク・保全

シシオザルは、生息地の破壊、分断、薬、ペット目的の狩猟などにより、近年個体数を激減させています。

レッドリストでは絶滅危惧ⅠB類に指定されており、生存数はわずか4,000頭以下と推測されています。

 Lion-tailed macaque | The IUCN Red List of Threatened Species

動物園

そんな絶滅危惧種のシシオザルですが、日本では全国各地の動物園で会うことができます。

北海道の円山動物園、宮城県の八木山動物公園、茨城県のかみね動物園、愛知県の日本モンキーセンター、大阪の天王寺動物園、広島県の福山市立動物園、愛媛県のとべ動物園、福岡市動植物園などが、シシオザルを飼育しています。

ライオンもいいけれど、ライオンのようなサルにも注目してみてください。

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