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ビッグホーン

2026 5/13
ウシ科
2026年5月13日
渦巻く巨大な角を持つビッグホーンの横顔
©2023 Yellowstone National Park : clipped from the original
目次

ビッグホーンの基本情報

英名:Bighorn Sheep
学名:Ovis canadensis
分類:鯨偶蹄目 ウシ科 ヒツジ属
生息地:カナダ、メキシコ、アメリカ合衆国
保全状況:LC〈軽度懸念〉

雪山の岩塊を下るビッグホーンの雄
Photo credit: GlacierNPS

オオツノヒツジ

北米の山地に生息するビッグホーンは、同じく北米に生息するシロイワヤギほどではありませんが、急峻な崖でも軽々と移動します。

蹄の底は柔らかくグリップ力を高め、強靭な脚力は足場から足場へ3mを優に超えるジャンプを可能にします。

ビッグホーンにはロッキーマウンテンビッグホーン(Ovis canadensis canadensis)とサバクビッグホーン(Ovis canadensis nelsoni)の2亜種が認められており、前者は北米の野生のヒツジでは最大、後者は小型でオスは100㎏程度しかありませんが、それでも象徴的な動物で、ネバダ州の動物にも指定されています。

そんなビッグホーンの特徴と言えば、なんといっても名前の通り大きな角です。

ビッグホーンの角は、他のウシ科同様、頭骨から出た突起を角質化した皮膚である鞘が覆う構造をしており、洞角(どうかく)やホーンと呼ばれます。

和名ではオオツノヒツジと呼ばれることもある彼らの角は、雌雄ともに生えますが、オスの方がずっと大きいです。

オスのカールした角は最長1m、基部の周囲は30㎝以上になります。

また、重さは最大14㎏になり、これは角を除く他の体の骨の重さとほとんど同じです。

このオスの大きな角は、角の大きさに性差があることからもわかるように、ひとえにメスを手に入れるためにあります。


ビッグホーンは、基本的に雌雄別の群れで暮らしますが、秋から始まる繁殖期になると雌雄別だった群れは合流します。

この時、オスは唇をまくり上げ、口内にあるヤコブソン器官に空気を取り込むフレーメン反応を見せながら、メスの発情状態をにおいで確かめます。

そしてお目当てのメスが見つかったら交尾を試みるのですが、すべてのオスにこの権利があるわけではありません。

メスを手中にできるのは強いオスだけです。

オスの強さは年齢や体の大きさ、そして角の大きさで決まります。

そのため、成長段階の若いオスは、強いオスの目を盗んで交尾するより他に、繁殖の機会はありません。

もしも同じような強さのオスが他にもいたらどうなるのでしょう。

その時は闘うしかありません。


オスの戦いはいたってシンプル。

角のぶつけ合いです。

互いに距離をとり、前肢を上げてスピードに乗った体重を頭に乗せ、角をぶつけ合うのです。

衝突のスピードは時速30㎞以上にもなり、さらに相手も同じスピードでぶつかるので途轍もない衝撃が生まれます。

1㎞以上先にも聞こえるこの衝突音は、山々にこだまして聞こえるそうです。

この戦いは、どちらか一方が退くまで行われます。

長いとなんと1日以上頭をぶつけ合うこともあるようです。

繁殖期の最優先事項はメスの獲得であり、採食は二の次。

哺乳類の場合、オスが繁殖相手をめぐって闘争を繰り広げることが多く、鰭脚類や有蹄類で激しいことが多いですが、ビッグホーンのオスの繁殖は中でも過酷な方であると言えるでしょう。

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ビッグホーンの特にオスにとって、角とは己の強さと誇りを示すもの。

彼らはビッグホーンというその名前に、結構満足しているのではないでしょうか。

草原で並ぶ大角のビッグホーン3頭
フレーメン反応を見せるオスたち | Photo credit: USFWS Mountain-Prairie

ビッグホーンの生態

生息地

北はカナダのブリティッシュコロンビア、アルバータから南はメキシコ北部にかけて、北米西部に位置する標高800~2,500mの、崖や岩場がある草原や丘に生息します。

ロッキーマウンテンビッグホーンはカナダとアメリカ西部に、サバクビッグホーンはアメリカのユタ州やニューメキシコ州など南西部に生息します。

形態

体長は1.5~1.8m、肩高は0.9~1.1m、体重はオスが100~150㎏、メスが50~90㎏で、オスの方が大きくなります。

夏毛は暗いですが、冬毛は明るく2層からなり寒さから身を守ります。

冬毛は春頃換毛します。

胃は他のウシ科同様4つあります。

草地で雌と雄2頭が向き合うビッグホーン
Photo credit: Yellowstone National Park

食性

主にグレイザーですが、冬には木の枝や葉なども利用します。

水は数日に1度は飲む必要があります。

ビッグホーンは反芻動物です。

捕食者にはオオカミ、コヨーテ、クマ、カナダオオヤマネコ、ピューマ、イヌワシがいます。

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行動

季節によって移動します。

冬と夏の行動域は40㎞程度離れています。

なわばり性はありません。

視覚、聴覚、嗅覚はどれも優れています。

瞳は水平方向に長く、横に広く見渡すことができます。

泳ぐこともできます。

砂漠の岩場に立つビッグホーンの全景
Photo credit: Joshua Tree National Park

社会

繁殖期以外は雌雄別の群れで暮らします。

オスは5~50頭、メスは5~100頭の群れで暮らしますが、10頭程度が一般的です。

オスは成長して2~4歳になると群れを離れますが、メスは生まれた群れで過ごします。

オスが実際に繁殖の権利を手にするのは6歳以降です。

草地に立つビッグホーンの雄と雌2頭
Photo credit: Bureau of Land Management Oregon and Washington

繁殖

秋から冬の初めにかけてが繁殖期です。

メスは約半年の妊娠期間の後、通常1頭の赤ちゃんを産みます。

生まれた時、赤ちゃんは4㎏程度ですが、生後4~6ヵ月で離乳するころには25~35㎏以上にまで成長します。

メスの性成熟は1.5歳ごろです。

寿命は野生でオスが12年以下、メスが15年以下です。

岩壁を背景に授乳するビッグホーンの母子
Photo credit: Grand Canyon National Park

人間とビッグホーン

絶滅リスク・保全

19世紀終わりごろから20世紀初頭にかけての過度な狩猟により、ビッグホーンはかつて絶滅の危機にありました。

19世紀、20万頭ほどがいたと言われていますが、減少後は数千頭にまでなったとされます。

ただ、狩猟の管理を含む保全政策が実施された結果、今では個体数は回復しています。

個体数はアメリカ合衆国とカナダ合わせて約7万頭、メキシコではデータはありませんが、1.2~1.4万頭がいると推測されています。

大きな脅威はありませんが、家畜のヒツジからうつる病気や、オスの角を狙った密猟が悪影響を与えている可能性があります。

IUCNのレッドリストでは軽度懸念の評価で、メキシコのビッグホーンのみワシントン条約(CITES)附属書Ⅱに記載されています。

大角の雄と雌のビッグホーンの対面
Photo credit: USFWS Pacific Southwest Region

 Bighorn Sheep | The IUCN Red List of Threatened Species

動物園

ビッグホーンは、岩手県の盛岡市動物公園と神奈川県の金沢動物園で見ることができます。

ビッグホーンは金沢動物園のロゴマークにも採用されています。

 オオツノヒツジ | 金沢動物園

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ウシ科
ヒツジ属 ヤギ亜科 ウシ科 鯨偶蹄目 軽度懸念 北米 アメリカ合衆国 カナダ メキシコ 金沢動物園 盛岡市動物公園
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