メニュー
  • ホーム
  • 図鑑
  • タグ一覧
  • 参考文献
  • 用語辞典
  • クイズ
  • インタビュー
世界のいきものを動画でチェック!YouTube
いきもの.com
  • ホーム
  • 図鑑
  • タグ一覧
  • 参考文献
  • 用語辞典
  • クイズ
  • インタビュー

フタユビナマケモノ

2026 5/06
フタユビナマケモノ科
2026年5月6日
フタユビナマケモノ
©2017 Laura Wolf : clipped from the original
目次

フタユビナマケモノの基本情報

英名:Linné’s Two-toed Sloth
学名:Choloepus didactylus
分類:有毛目 フタユビナマケモノ科 フタユビナマケモノ属
生息地:ボリビア、ブラジル、コロンビア、エクアドル、フランス領ギアナ、ガイアナ、ペルー、スリナム、ベネズエラ
保全状況:LC〈軽度懸念〉

フタユビナマケモノ
Photo credit: Kitty Terwolbeck

スローライフ

そのゆっくりとした動きがまるで怠けているかのように見えることからその名がつけられたナマケモノ。

このような名付け方は日本だけでなく、他の国でも見られます。

例えば英語の“sloth”は、怠惰を意味する古い英語に由来しています。

しかし、彼らは決して怠けているわけではありません。

もしも彼らが怠けていたら、今頃のこの世にはいないはず。

その祖先は6,400万年前までさかのぼることができますが、彼らはゆっくりした生活を営むことで厳しい自然界を生きのびてきたのです。

それでは彼らのスローライフを少し覗いてみましょう。


ナマケモノは1日の約8割を動かずに過ごします。

動いたとしてもその動きは非常にゆっくりです。

彼らの樹上でのトップスピードは、秒速70㎝ほど。

通常時であれば秒速30㎝程度です。

彼らがこのようなゆっくりとした生活をする理由は、消化に時間をかけるため、そしてエネルギーを節約するためです。


ナマケモノは、葉っぱという低質なものを主食とします。

哺乳類は植物を自分だけでは消化できないため、微生物の助けが必要です。

ナマケモノの胃は4つに分かれており、ここに微生物を共生させて彼らに植物を発酵してもらっています。

食べたものが胃を含んだナマケモノの体を通る時間は、最長1ヵ月。

そのため、彼らの体には排泄されていない食物が多く詰まっており、胃とその内容物は、彼らの体重の3割以上を占めることもあります。

同じく南米に住む同じ大きさのホエザルと比べると、ナマケモノは3分の1の量しか食べません。

彼らが小食なのは、長い時間をかけてできるだけ葉っぱからエネルギーを得るという消化様式をとっているためなのです。

そして、消化を効率的に行うには安静が一番。

ナマケモノのスローライフの理由の一つです。

あわせて読みたい
カッショクホエザル カッショクホエザルの基本情報 英名:Brown Howler Monkey学名:Alouatta guariba分類:クモザル科 ホエザル属生息地:アルゼンチン, ブラジル保全状況:LC〈軽度懸念〉...

ナマケモノは入ってくるエネルギーを最大限利用する一方、出ていくエネルギーを最小限に抑えます。

動かないこともその戦略の一つです。

また、筋肉はエネルギーの消費が大きいですが、ナマケモノの筋肉はその大きさから想定される筋肉量の3割程度しかありません。

また、彼らの筋肉は収縮速度の遅い遅筋を多く含みます。

これらに加え、ナマケモノは代謝率が低いことで知られています。

彼らの代謝率はその体重から想定される40~74%しかありません。

さらに彼らは恒温動物というには体温の変動が激しく、中心の体温は10℃も変化します。

周囲の環境の温度に合わせることで体温を保つ余計なエネルギーを節約しているのです。

そのため、寒い日には太陽にあたり、暑い日には木陰でじっと過ごします。


この他にも、色覚がなく視力が悪いことや、動かないことが捕食者に見つからないカモフラージュになっていることも、彼らのスローライフを形作っています。

人間にどれだけ怠けていると言われようが、笑みすら浮かべ自分の人生を生きるナマケモノ。

何もかもが急速に過ぎる現代社会に生きる我々がナマケモノに学ぶことは多いはずです。

フタユビナマケモノ
Photo credit: Tony Hisgett
The Sloth Conservation Foundatio...
Why Are Sloths So Slow? — The Sloth Conservation Foundation What does it really mean to be a sloth? Why are they so slow? And why does it work?

フタユビナマケモノの生態

生息地

標高2,400mまでの、低地、山地の熱帯雨林に生息します。

スリナムやフランス領ギアナではマングローブ林でも見られます。

形態

体長は53~80㎝、体重は4~10㎏でしっぽはありません。

カーブしたかぎ爪は前肢に2本、後肢に3本ずつあり、一生伸び続けます。

歯も一生伸び続け、前方には犬歯状の歯が上下2本ずつ生えています。

体毛にはガや藻類が共生しており、一種の生態系を作り上げています。

フタユビナマケモノ
Photo credit: Jean Ogden Just Chaos Photography

食性

葉や花、果実などの植物質を食べます。

捕食者にはジャガーやピューマ、猛禽類や爬虫類などが知られています。

あわせて読みたい
ジャガー https://youtu.be/syzI781Oi-w ジャガーの基本情報 英名:Jaguar学名:Panthera onca分類:ネコ科 ヒョウ属生息地:アルゼンチン、ベリーズ、ボリビア、ブラジル、コロ...
あわせて読みたい
ピューマ ピューマの基本情報 英名:Puma /Cougar/ Mountain lion学名:Puma concolor分類:ネコ科 ピューマ属生息地:アルゼンチン、ベリーズ、ボリビア、ブラジル、カナダ、チ...

行動・社会

夜行性と考えられていましたが、日中も活動するようです。

1日の多くは動かずに過ごしますがいつも寝ているわけではなく、実際の睡眠時間1日に8時間前後です。

一生のほとんどを樹上で過ごし、木々の移動や排泄の際にのみ地上に降ります。

彼らは筋肉量が少ないため、震えることができません。

防寒は被毛と太陽に頼っています。

繁殖

交尾も出産も樹上で木にぶら下がりながら行われます。

メスは約10ヵ月の妊娠期間ののち、体重300~400g、体長25㎝の赤ちゃんを1匹産みます。

赤ちゃんは生後1週間ごろから母親が食べているものを食べるようになり、1歳ごろまで母親とともに行動します。

性成熟にはオスが4~5歳、メスが3歳ごろに達します。

寿命は飼育下で20年以上です。

 Sloths breeding | YouTube

人間とフタユビナマケモノ

絶滅リスク・保全

フタユビナマケモノはその分布域の広さから絶滅はあまり懸念されていません。

IUCNのレッドリストでは軽度懸念の評価です。


ただ、個体数は減少傾向にあるとされています。

主な脅威は農地や牧草地の拡大とそれに伴う野焼き、探鉱などによる生息地の破壊です。

ペットを目的とした密猟もあるようですが、その影響はよくわかっていません。

フタユビナマケモノ
Photo credit: Proyecto Asis

 Linné’s Two-toed Sloth | The IUCN Red List of Threatened Species

動物園

フタユビナマケモノは、日本で見られる唯一のナマケモノです。

全国各地の動物園の他、神奈川県のカワスイ 川崎水族館や、大分県の大分マリーンパレス水族館 うみたまご、といった水族館でも飼育されています。

株式会社MOFF
株式会社MOFF| MOFF|アニマルカフェ・猫カフェ・水族館など動物とふれあえる体験施設 MOFFは、アニマルカフェや猫カフェ、水族館など、動物と人が同じ時間を過ごしながら関係を育める体験型施設を全国で展開しています。見る・感じる・知るを通して、どうぶつ...
あわせて読みたい
水族館「うみたまご」 「動物となかよくなる」がテーマの水族館「うみたまご」は、目の前に広がる豊後水道に生息する魚介類をはじめ、セイウチやイルカなどの様々な生き物たちに出会うことができ...
フタユビナマケモノ科
東山動植物園 フタユビナマケモノ属 フタユビナマケモノ科 川崎水族館 ナマケモノ亜目 有毛目 軽度懸念 南米 エクアドル ガイアナ コロンビア スリナム ブラジル フランス領ギアナ ベネズエラ ペルー ボリビア 秋吉台自然動物公園サファリランド アドベンチャーワールド いしかわ動物園 伊豆シャボテン動物公園 王子動物園 大分マリーンパレス 大島公園 大牟田市動物園 京都市動物園 神戸どうぶつ王国 埼玉県こども動物自然公園 千葉市動物公園 ときわ動物園 とくしま動物園 那須どうぶつ王国 日本平動物園 長崎バイオパーク のいち動物公園 姫路セントラルパーク 平川動物公園
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
カテゴリー
  • 被甲目
    • アルマジロ科
  • 鱗甲目
    • センザンコウ科
  • 管歯目
    • ツチブタ科
  • 有毛目
    • ナマケモノ亜目
      • フタユビナマケモノ科
      • ミユビナマケモノ科
    • アリクイ亜目
      • アリクイ科
      • ヒメアリクイ科
  • イワダヌキ目
    • ハイラックス科
  • 兎形目
    • ウサギ科
    • ナキウサギ科
  • 奇蹄目
    • バク科
    • ウマ科
    • サイ科
  • 長鼻目
    • ゾウ科
  • 海牛目
    • ジュゴン科
    • マナティー科
  • 鯨偶蹄目
    • ペッカリー科
    • イノシシ科
    • シカ科
    • プロングホーン科
    • ウシ科
    • カバ科
    • ラクダ科
    • ヒゲクジラ亜目
      • セミクジラ科
      • コククジラ科
      • ナガスクジラ科
    • ハクジラ亜目
      • アマゾンカワイルカ科
      • イッカク科
      • ネズミイルカ科
      • マッコウクジラ科
      • マイルカ科
    • キリン科
  • フクロネコ形目
    • フクロネコ科
  • 双前歯目
    • カンガルー型亜目
      • カンガルー科
    • ウォンバット型亜目
      • コアラ科
      • ウォンバット科
  • 齧歯目
    • ネズミ形亜目
      • トビネズミ科
      • メクラネズミ科
    • リス形亜目
      • ヤマネ科
      • リス科
    • ヤマアラシ形亜目
      • ヤマアラシ顎下目
        • ヌートリア科
        • デバネズミ科
    • ビーバー形亜目
      • ポケットマウス科
      • ホリネズミ科
      • ビーバー科
  • 単孔目
    • ハリモグラ科
    • カモノハシ科
  • 食肉目
    • ネコ型亜目
      • ネコ科
      • ジャコウネコ科
      • ハイエナ科
      • マングース科
      • マダガスカルマングース科
    • イヌ型亜目
      • アシカ科
      • セイウチ科
      • アザラシ科
      • イタチ科
      • クマ科
      • スカンク科
      • イヌ科
      • アライグマ科
      • レッサーパンダ科
  • 霊長目
    • 曲鼻亜目
      • キツネザル下目
        • アイアイ上科
          • アイアイ科
        • キツネザル上科
          • イタチキツネザル科
          • インドリ科
          • キツネザル科
          • コビトキツネザル科
      • ロリス下目
        • ロリス上科
          • ガラゴ科
          • ロリス科
    • 直鼻亜目
      • メガネザル下目
        • メガネザル上科
          • メガネザル科
      • 真猿下目
        • 広鼻小目
          • オマキザル上科
            • オマキザル科
            • クモザル科
          • サキ上科
            • サキ科
        • 狭鼻小目
          • オナガザル上科
            • オナガザル科
          • ヒト上科
            • ヒト科
            • テナガザル科
  • 参考書籍
  • 用語
  • インタビュー
生き物.comについて
  • Home
  • 図鑑
  • いきもの.comについて
  • お問い合わせ
  1. ホーム
  2. 有毛目
  3. ナマケモノ亜目
  4. フタユビナマケモノ科
  5. フタユビナマケモノ
目次