メニュー
  • ホーム
  • 図鑑
  • タグ一覧
  • 参考文献
  • 用語辞典
  • クイズ
  • インタビュー
世界のいきものを動画でチェック!YouTube
いきもの.com
  • ホーム
  • 図鑑
  • タグ一覧
  • 参考文献
  • 用語辞典
  • クイズ
  • インタビュー

ウェッデルアザラシ

2026 5/13
アザラシ科
2026年5月13日
氷上で休む大きなウェッデルアザラシ
©2010 PAL LTER : clipped from the original
目次

ウェッデルアザラシの基本情報

英名:Weddell Seal
学名:Leptonychotes weddellii
分類:食肉目 アザラシ科 ウェッデルアザラシ属
生息地:南極、イギリス(サウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島)
保全状況:LC〈軽度懸念〉

雪上で寝そべる斑紋のウェッデルアザラシ2頭
Photo credit: Cameron Freer

参考文献

海棲哺乳類大全 彼らの体と生き方に迫る [ 田島 木綿子 ]
created by Rinker
¥9,680 (2026/05/13 14:01:48時点 楽天市場調べ-詳細)
  • Amazon
  • 楽天市場
  • Yahooショッピング
世界で一番美しいアシカ・アザラシ図鑑 [ 水口 博也 ]
created by Rinker
¥3,960 (2026/05/13 05:31:09時点 楽天市場調べ-詳細)
  • Amazon
  • 楽天市場
  • Yahooショッピング
日本の鰭脚類 海に生きるアシカとアザラシ [ 服部 薫 ]
created by Rinker
¥7,590 (2026/05/13 05:31:09時点 楽天市場調べ-詳細)
  • Amazon
  • 楽天市場
  • Yahooショッピング

最南端の哺乳類

南極のウェッデル海の名前の由来ともなっているイギリスの航海者ジェームズ・ウェッデルに因んで名づけられたウェッデルアザラシ。

南極大陸を取り囲む平坦な定着氷で暮らす彼らは、最も南に生息するアザラシで、最も南で繁殖する哺乳類として知られています。

ちなみに、安定した定着氷上で育児をする彼らは、流氷上で短い期間で子育てする種が多いアザラシ科の中では、約50日という最長クラスの授乳期間を誇ります。


ウェッデルアザラシは出産や育児、休息(ホールアウト)は氷上で行いますが、採餌や交尾は水中で行います。

そんな彼らにとって、水中で行動するための呼吸は、流氷よりも厚い定着氷が一面にある海で暮らすため一段と重要になります。

彼らは水深600mまで潜ることができ、最長1時間程度息を止めて泳ぐことができます。

これは鰭脚類では2種のゾウアザラシに次ぐ潜水能力です。

とはいえ、やはり彼らも哺乳類。

呼吸をしなければ生きていけません。

海面での呼吸は氷に制限されるものの、タイドクラックといって潮の満ち引きによる氷の割れ目があれば、彼らの潜水能力を考えると問題ありません。

しかし、そうした割れ目がないところではどうすればいいのでしょう。

彼らはこの状況を自らの力で打開します。


ウェッデルアザラシは自分で呼吸孔を開けることで知られています。

前方に出た犬歯と2番目の門歯を使って頭を左右に振りながら氷を削り、自ら呼吸孔を作るのです(下の動画で見られます。)。

この呼吸孔は、彼らだけでなくカニクイアザラシなど他の動物も使うことが知られています。

こうしてなければ作る精神で、彼らは氷が海面を覆う過酷な環境でも生存することができます。

あわせて読みたい
カニクイアザラシ https://youtu.be/TbAtAXAet7c カニクイアザラシの基本情報 英名:Crabeater Seal学名:Lobodon carcinophaga分類:食肉目 アザラシ科 カニクイアザラシ属生息地:南極...

このように、ひげ板を使ってエサを漉しとるヒゲクジラのように、前歯を使って木をかじり、ダムを作るビーバーのように、備わったものをふんだんに活用するウェッデルアザラシですが、その反面、その歯に問題が生じれば、それは命を脅かす事態を引き起こします。

老齢個体では、氷を削ることによる長年の歯の摩耗や歯髄の損傷などにより呼吸孔を開けることができず、死んでしまうことが知られています。

ウェッデルアザラシにとって、歯とはまさに命をつなぐ生命線なのです。

あわせて読みたい
ミナミセミクジラ ミナミセミクジラの基本情報 英名:Southern Right Whale学名:Eubalaena australis分類:鯨偶蹄目 セミクジラ科 セミクジラ属生息地:南極海、インド洋、南大西洋、南...
あわせて読みたい
アメリカビーバー https://youtu.be/ymR0TEbf0YA https://youtu.be/POpv8lUiPWI アメリカビーバーの基本情報 英名:American Beaver学名:Castor canadensis分類:ビーバー科 ビーバー属...
雪上で伏す斑紋のウェッデルアザラシの側面
Photo credit: Tam Warner Minton

ウェッデルアザラシの生態

生息地

南極大陸を取り囲む定着氷上下で暮らしますが、若い個体は北方の流氷域や氷のない海岸で暮らすこともあります。

イギリス領のサウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島にも小さい個体群が存在します。

砂浜で背景にペンギン群とウェッデルアザラシ
Photo credit: NOAA Photo Library

形態

体長はオスが2.9m、メスが3.3m、体重は400~450㎏、メスでは大きいもので500㎏を超えてきます。

彼らはアザラシ科の中では2種のゾウアザラシに次いで大きくなります。

長い体のわりに頭が小さく、前肢は短めです。

流氷で伏すウェッデルアザラシの遠景
Photo credit: NOAA Photo Library

食性

ジェネラリストである彼らは、コオリイワシなどの魚類やコオリオキアミなどの甲殻類やイカ類を食べます。

エサの少ない秋や冬には体長1m、数十㎏にもなるライギョダマシが重要な餌となります。

索餌は水深100~350mで行われることが多く、小さければ海中で食べますが大型のものは氷上に上げて食べます。

捕食者にはシャチやヒョウアザラシがいます。

あわせて読みたい
シャチ https://youtu.be/bc5G9uqqa1U シャチの基本情報 英名:Killer Whale学名:Orcinus orca分類: 鯨偶蹄目マイルカ科シャチ属生息地: 全世界の海保全状況: DD〈データ不...
あわせて読みたい
ヒョウアザラシ https://youtu.be/TbAtAXAet7c ヒョウアザラシの基本情報 英名:Leopard Seal学名:Hydrurga leptonyx分類:食肉目 アザラシ科 ヒョウアザラシ属生息地:南極、オースト...

行動・社会

繁殖の場となる定着氷や陸地では集団で見られることがあります。

彼らは生まれた繁殖場に忠実な傾向があります。

オスメスともに共通する水中音声が存在し、音声自体は30種以上が知られています。

繁殖期、オスはメスが使う呼吸孔まわりの海中になわばりを作ります。

繁殖

出産は9月から11月にかけて見られます。

メスは2ヵ月の着床遅延を含む11ヵ月の妊娠期間ののち、1.5m、約30㎏の赤ちゃんを一頭産みます。

赤ちゃんは灰色の新生子毛で生まれてきますが生後3~4週で換毛します。

母親は最初の2週間程度は絶食して授乳しますが、子供が泳ぎ始め得る生後2週以降は子育て中に採餌もします。

離乳は生後50日ごろに見られ、母親はその1週間ごろ前に発情を再開します。

性成熟にはオスが7~8歳、メスが3~6歳で達し、寿命は約25年です。

あわせて読みたい
着床遅延 着床遅延とは 着床遅延とは、読んで字のごとく、着床が遅れることです。 ヒトなどでは、受精卵が分化してできた胚は、子宮に入ると子宮内膜に定着、つまり着床し、この...
雪上で口を開けるウェッデルアザラシの顔接写
Photo credit: U.S. Geological Survey

人間とウェッデルアザラシ

絶滅リスク・保全

生息地への接近の難しさから狩猟の対象となってこなかったウェッデルアザラシには、特に大きな脅威が存在しません。

ただ、温暖化や観光の船の接近などは今後脅威となる可能性があります。

その全容の把握は難しいものの、全個体数は20万~100万頭と推測されており、絶滅に関してIUCNのレッドリストでは軽度懸念の評価です。

 Weddell Seal | The IUCN Red List of Threatened Species

動物園

日本ではウェッデルアザラシを見ることはできません。

雪上で丸まる霜まみれのウェッデルアザラシの仔
Photo credit: NOAA Photo Library
アザラシ科
ウェッデルアザラシ属 南極 アザラシ科 南アフリカ 食肉目 イヌ型亜目 軽度懸念 アルゼンチン イギリス ウルグアイ オーストラリア チリ ニュージーランド
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
カテゴリー
  • 被甲目
    • アルマジロ科
  • 鱗甲目
    • センザンコウ科
  • 管歯目
    • ツチブタ科
  • 有毛目
    • ナマケモノ亜目
      • フタユビナマケモノ科
      • ミユビナマケモノ科
    • アリクイ亜目
      • アリクイ科
      • ヒメアリクイ科
  • イワダヌキ目
    • ハイラックス科
  • 兎形目
    • ウサギ科
    • ナキウサギ科
  • 奇蹄目
    • バク科
    • ウマ科
    • サイ科
  • 長鼻目
    • ゾウ科
  • 海牛目
    • ジュゴン科
    • マナティー科
  • 鯨偶蹄目
    • ペッカリー科
    • イノシシ科
    • シカ科
    • プロングホーン科
    • ウシ科
    • カバ科
    • ラクダ科
    • ヒゲクジラ亜目
      • セミクジラ科
      • コククジラ科
      • ナガスクジラ科
    • ハクジラ亜目
      • アマゾンカワイルカ科
      • イッカク科
      • ネズミイルカ科
      • マッコウクジラ科
      • マイルカ科
    • キリン科
  • フクロネコ形目
    • フクロネコ科
  • 双前歯目
    • カンガルー型亜目
      • カンガルー科
    • ウォンバット型亜目
      • コアラ科
      • ウォンバット科
  • 齧歯目
    • ネズミ形亜目
      • トビネズミ科
      • メクラネズミ科
    • リス形亜目
      • ヤマネ科
      • リス科
    • ヤマアラシ形亜目
      • ヤマアラシ顎下目
        • ヌートリア科
        • デバネズミ科
    • ビーバー形亜目
      • ポケットマウス科
      • ホリネズミ科
      • ビーバー科
  • 単孔目
    • ハリモグラ科
    • カモノハシ科
  • 食肉目
    • ネコ型亜目
      • ネコ科
      • ジャコウネコ科
      • ハイエナ科
      • マングース科
      • マダガスカルマングース科
    • イヌ型亜目
      • アシカ科
      • セイウチ科
      • アザラシ科
      • イタチ科
      • クマ科
      • スカンク科
      • イヌ科
      • アライグマ科
      • レッサーパンダ科
  • 霊長目
    • 曲鼻亜目
      • キツネザル下目
        • アイアイ上科
          • アイアイ科
        • キツネザル上科
          • イタチキツネザル科
          • インドリ科
          • キツネザル科
          • コビトキツネザル科
      • ロリス下目
        • ロリス上科
          • ガラゴ科
          • ロリス科
    • 直鼻亜目
      • メガネザル下目
        • メガネザル上科
          • メガネザル科
      • 真猿下目
        • 広鼻小目
          • オマキザル上科
            • オマキザル科
            • クモザル科
          • サキ上科
            • サキ科
        • 狭鼻小目
          • オナガザル上科
            • オナガザル科
          • ヒト上科
            • ヒト科
            • テナガザル科
  • 参考書籍
  • 用語
  • インタビュー
生き物.comについて
  • Home
  • 図鑑
  • いきもの.comについて
  • お問い合わせ
  1. ホーム
  2. 食肉目
  3. イヌ型亜目
  4. アザラシ科
  5. ウェッデルアザラシ
目次