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ジュウサンセンジリス

2026 5/16
リス科
2026年5月16日
縦縞模様のジュウサンセンジリスの横顔
©2024 USFWS Midwest Region : clipped from the original
目次

ジュウサンセンジリスの基本情報

英名:Thirteen-lined Ground Squirrel
学名:Ictidomys tridecemlineatus
分類:齧歯目 リス型亜目 リス科 シロフジリス属
生息地:カナダ、アメリカ合衆国
保全状況:LC〈軽度懸念〉

ジュウサンセンジリス 生息地マップ 在来個体群
草と砂利地に立つ縞背のジュウサンセンジリス
Photo credit: USFWS Midwest Region

参考文献

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冬眠するジリス

約300種が知られるリス類は大きく樹上性、地上性、滑空性のものに分けることができます。

例えば、日本に生息するニホンリスやキタリスは樹上性リス、モモンガやムササビは滑空性リスに当たります。

このうち、ジリスやシマリスと呼ばれる地上性リス類はリスの中では樹上性リス類に次いで種数が多く、ユーラシアとアフリカ、北米に生息します。

東南アジアが樹上性、滑空性リス類の宝庫ならば、北米は地上性リス類の宝庫で、北米には全地上性リス類のうち3分の2もの種が生息しています。

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さて、13本走る背中の縞模様からそう呼ばれるジュウサンセンジリスは、カナダとアメリカに広く生息する地上性リスです。

森林は避け、開けた環境に生息する彼らの体色は、草が生える環境によく紛れます。

そんなジュウサンセンジリスは多くの地上性リス類同様、地面に自ら穴を掘り、そこで暮らします。

巣穴は深さ15~30㎝、奥行25~50㎝で、1つ以上の出入り口があります。

出入り口は小さく、同じ北米のジリスであるプレーリードッグのもののようにその周辺に土の盛り上がりは見られません。

ジュウサンセンジリスはこの普段生活する巣穴の他、逃避用の小さい穴も行動圏内に持ちます。

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ジュウサンセンジリスは冬眠をすることで知られており、巣穴は冬眠の場所となります。

冬眠は10月ごろから3月、4月頃まで見られます。

冬眠前、彼らは日に4gほど体重を増やし、冬眠に備えます。

しかしでっぷり太った彼らの体も、冬眠明けには3分の1が失われることになります。

動物界にはクマのように体温がそこまで下がらない冬ごもりをするものや、寒い時だけ一時的な休眠状態になる動物もいる中、彼らの冬眠は真の冬眠と言えます。

体温は巣穴の温度近くまで下がり、呼吸は通常時1分間に150回程度のものが、冬眠時には3、4回にまで減ります。

心拍数も通常時1分間に200~300回のものが、冬眠時に15~20回にまで減少します。

1年の半分はこのように地中に隠れ、体は小さく体色のために見つけにくい。

動物の世界は多様であるということを彼らは我々に教えてくれます。

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正面を向き2足で立つジュウサンセンジリス
Photo credit: Bettina Arrigoni

ジュウサンセンジリスの生態

生息地

水はけがよく乾燥した土壌がある環境に生息します。

森林は避け、草原や牧草地、低木地などで暮らします。

形態

全長は22.5~30㎝でそのうち7.5~11㎝をしっぽが占めます。

体重は110~140gで、外見に性差はあまりありません。

年に2回換毛します。

他のリス類同様、犬歯はなく、前歯は一生伸び続けます。

頬袋を持っており、エサを一時的にためることができます。

巣穴前で寄り合うジュウサンセンジリス2頭
Photo credit: USFWS Midwest Region

食性

種子を最も好み、このほか果実や草、広葉草本、昆虫、鳥の卵、死肉なども食べます。

また、コーンや小麦などの農作物を食べることもあります。

巣穴にエサを貯め、冬眠明けに食べるなどします。

捕食者にはアナグマやコヨーテ、イタチ類、猛禽類、ヘビ類などが知られています。

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行動・社会

昼行性で昼に最も活発になります。

主に単独性ですが、つながりの緩い家族群で見られることもあります。

行動圏は1~12エーカーで、オスの方が広くなり、自分の巣穴は防衛します。

視力、嗅覚がよく、危険を感じた際には警戒音声を発します。

冬眠は3月から4月にかけて終わり、その後繁殖が始まりますが、オスの方が早く巣から出てきます。

オスもメスも複数の異性と交尾するようです。

樹上性リスのように、オスが交尾したメスを防衛する行動は見られませんが、メスの子供は最初に交尾したオスとの間の子供である確率が75%ほどとされています。

 参考:樹上性リスの繁殖について

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繁殖

繁殖は4月から6月にかけて見られます。

メスは年に1度出産します。

妊娠期間は27~28日で、通常8~10匹、多いと14匹の赤ちゃんが生まれます。

赤ちゃんは4gで目は見えず、歯もなく、無毛で未熟な状態で生まれます。

成長は早く、生後13日で目を開き、生後4週ごろ離乳します。

生後5週から巣を出始め、生後6週には自らの巣穴を掘るようになります。

生後3ヵ月には大人の姿となり、1歳までに最初の繁殖を始めます。

1年以内に生まれた子の最大9割が死んでしまいます。

寿命について飼育下では8年近く生きる個体もいます。

枯草巣で振り向くジュウサンセンジリスの側面
Photo credit: USFWS Mountain-Prairie

人間とジュウサンセンジリス

絶滅リスク・保全

分布域が広く個体数も安定しているジュウサンセンジリスの絶滅はあまり心配されておらず、IUCNのレッドリストでは軽度懸念の評価です。

 Ictidomys tridecemlineatus | The IUCN Red List of Threatened Species

動物園

ジュウサンセンジリスはペットとして売られる場合もありますが、日本の動物園では見ることはできません。

草地を歩くジュウサンセンジリスの後ろ姿
Photo credit: Festive Coquette
リス科
リス科 リス型亜目 齧歯目 軽度懸念 アメリカ合衆国 カナダ
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